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山頭火

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わかれてきた道がまっすぐ


今回は、『草木塔』の「旅から旅へ」という章からの句です。
 山頭火は「まっすぐな道でさみしい」という句も詠んでいますが、これは似て非なる心情を詠んだもの。

山頭火は、放浪の道を自ら選んではいたものの、度々俳友を訪れて孤独を癒しておりました。
 会う時の喜びが大きければ大きいほど、別れが辛いのは世の習い。それでも無理に背中を見せて歩くこと暫く、もう友の姿も見えなくなった頃合いになって、こらえきれず振り返った山頭火が見たものは・・・

そう、まっすぐ、ただまっすぐなばかりの道なのでありました。

「まっすぐな道でさみしい」では、さみしさを感じながらも孤独を既に受け入れている山頭火でありましたが、ここには孤独に追い討ちをかけられているような受け身の山頭火がいます。そしてもう一度前に向き直った時、無情な「まっすぐな道」が待っているのです。一次元の迷路に囚われた山頭火。

人は皆自分の運命を時には愛で時には憎みながら歩いているのでしょうが、その道は過去から現在まで厳然と存在し行く末に通じており、一人で歩いていかなくてはならないのでありましょう。


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