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山頭火
種田山頭火の俳句をオリジナルイラストとともに、さらに山頭火に関するおすすめ本や日記、年表等をご紹介します
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山頭火の俳句
山頭火の俳句の中から、ほんの一部ですが、鑑賞文とオリジナルのイラストを交えて俳句を紹介しています。
少しずつ充実していきたいと思いますので、時折またこのページを覗いていたければ幸いです。
俳句をクリックすると紹介のページにジャンプします.
春
ふたたびここに、雑草供へて
ふるさとは遠くして木の芽
分け入っても分け入っても青い山
雨ふるふるさとははだしであるく
こころすなほに御飯がふいた
春風の鉢の子一つ
笠にぽっとり椿だった
ひとりひっそり竹の子竹になる
てふてふひらひらいらかをこえた
ひらひら蝶はうたへない
春の雪ふる女はまことうつくしい
日ざかりのお地蔵様の顔がにこにこ
空へ若竹のなやみなし
ひっそりかんとしてぺんぺん草のはなざかり
ころり寝ころべば青空
夏
水に影ある旅人である
あるけばかっこういそげばかっこう
あざみあざやかなあさのあめあがり
炎天をいただいて乞ひあるく
飲みたい水が音たててゐた
蜘蛛は網張る私は私を肯定する
雷をまぢかに覚めてかしこまる
ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
けふはおわかれの糸瓜がぶらり
いさましくもかなしくも白い凾
うまれた家はあとかたもないほうたる
お骨声なく水の上をゆく
わかれてきた道がまっすぐ
月も水底に旅空がある
冬
うしろすがたのしぐれてゆくか
まっすぐな道でさみしい
寒い雲がいそぐ
安か安か寒か寒か雪雪
生死の中の雪ふりしきる
砂丘にうづくまりけふも佐渡はみえない
捨てきれない荷物のおもさまへうしろ
みんなかへる家はあるゆふべのゆきき
ぼろ着て着ぶくれておめでたい顔で
涸れきった川を渡る
だまって今日のわらじ履く
雪へ雪ふるしづけさにをる
酒をたべてゐる山は枯れてゐる
焼き捨てて日記の灰のこれだけか
風の明暗を辿る
咳がやまない背中をたたく手がない
秋
さて、どちらへ行かう風が吹く
何を求める風の中ゆく
笠も漏りだしたか
ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯
一羽来て啼かない鳥である
ほろほろ酔うて木の葉ふる
鴉啼いてわたしも一人
雨だれの音も年とった
よい宿でどちらも山で前は酒屋で
いつも一人で赤とんぼ
酔へなくなったみじめさはこほろぎがなく
うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする
悔いるこころの曼珠沙華燃ゆる
すべってころんで山がひっそり
よい道がよい建物へ、焼場です
しみじみ食べる飯ばかりの飯である
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