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音符 5. テンポについて 音符

曲には、テンポ(=速度)を指定する言葉が「速度記号」として付されますが、これは「あくまで目安」と思っておいたほうがいいです。演奏者の解釈によってかなりの幅があります。

速度記号は基本的にイタリア語ですが、作曲者によっては自国語で「ゆっくりと」「速く」「元気に」など指定する場合もあり、結局は「いい加減」であることに変わりはありません。

基本的な速度記号を、速い方から順に示します。意味も併記しますが、基準がないのでわけが分からないと思いますが、それはすごくまともな感想です。

大ざっぱな目安としては、安静時の脈拍数とほぼ同じ速さがAndanteと思ってください。

音符速度記号の例音符

  • Presto(プレスト)…急速に
  • Vivo(ビーボ)…活発に
  • Vivace(ビバーチェ)…活発に
  • Allegro(アレグロ)…快速に
  • Moderato(モデラート)…中庸な速さで
  • Andante(アンダンテ)…歩くように
  • Lento(レント)…のろく
  • Adagio(アダージョ)…ゆるやかに
  • Largo(ラルゴ)…非常にゆるやかに

これらの言葉を基本にして、次のような「程度」を示す修飾がつくことが多く、こちらを覚えておく方がいいかもしれません。

音符速度記号の修飾部(あるいは修飾句)の例音符

  • 末尾に「-etto」「-ino」がつくと、元の意味を弱める
  • 末尾に「-ssimo」がつくと、元の意味を強める
  • 前に「Poco」「Meno」を付けると、「少し」という意味がつく
  • 前に「Molto」「Piu」を付けると、「すごく」「非常に」という意味がつく
  • 後に「non troppo」「non tanto」を付けると「あまり・・・でなく」という意味がつく
  • 後に「assai」を付けると「極めて・・・」という意味がつく

一番上がわかりにくいと思いますが、速いものはちょっと遅く、遅いものはちょっと速く。境目はModerato。
したがって、Allegretto(アレグレット)はAllegroよりも遅い。Andantino(アンダンティーノ)はAndanteよりも速い。Adagietto(アダージェット)はAdagioよりも速い。・・・といった具合です。

ここで速度の感覚がわかりやすい曲を一つ。一度はお耳にしているであろう「おもちゃの交響曲 」(作曲者はアンゲラーであることが通説)の第3楽章です。同じ楽節が1回めは「Allegro Moderato」、2回めは「Allegro」、最後の3回めは「Presto」と速くなりながら繰り返す面白い趣向。

さて、以上のことだけではわからない言葉があるんだけど…という方もいらっしゃるかもしれません。そう、さらに「発想記号」を付け加えることもあるのです。よく使われるものを次に挙げてみます。

音符速度記号の後に付ける発想記号の例音符

  • maestoso(マエストーソ)…荘重に。どっしりと。
  • animato(アニマート)…生き生きと。
  • con brio(コン・ブリオ)…活気をもって。ベートーヴェンが好んで使いました。
  • con fuoco(コン・フォーコ)…火のように。激烈に。
  • spiritoso(スピリトーゾ)…精神を込めて。
  • marcato(マルカート)…はっきりと。しゃきしゃきと。
  • appassionato(アパッショナート)…感情的に。激情的に。ロマン派が好みました。
  • cantabile(カンタービレ)…歌うように。これは緩徐楽章でよく使われます。
  • grandioso(グランディオーソ)…壮大に。
  • capriccioso(カプリッチォーソ)…気まぐれに。

実際のところ、「気まぐれに」なんて指定されても演奏家も困るのでしょうが、そういう時は曲調によってテンポやダイナミクスを自由に動かして演奏されたりするわけです。

最後に面白い演奏をご紹介。
 ゲルギエフがウィーン・フィルのサマーコンサートにおいて、ハチャトリアンの組曲ガイーヌ から「剣の舞」を極限の速さで演奏しています。最初の演奏も速いですが2回めはもっと速くなります。

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