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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第7番 ハ長調 「昼」

昼の光

今回は初期の交響曲から。三部作、第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「夕(晩)」の中から2番めの第7番のご紹介です。

ハイドンが30歳の年に、エステルハージ侯爵依頼されたこの三部作。一つの音楽的なプレゼンテーションになるわけですから、ハイドンもさぞ気合が入ったことでしょう。

2つのヴァイオリンとチェロによる合奏協奏曲の様相を呈しており、第2楽章では2本のフルートも独立して活躍を見せます。特にテンポが頻繁に揺らぐ第2楽章はロマン派的な変化のある色彩がありこの曲の特徴となっています。

第1楽章はアダージョのゆっくりしながらもしっかり歩を進めるような序奏で始まります。主部に入ると4分音符を16分音符で刻んだ不安な感じの第1テーマで始まります(下譜A)。基本的な枠組みはソナタ形式なのですが、2つのヴァイオリンソロとチェロソロの部分と全奏の部分とが交互に現れるバロック音楽の合奏協奏曲の雰囲気があります。第2テーマはオーボエがトリルの音で下降してくるのを他の楽器が飾るという面白い構成をとっています(下譜B)。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
昼第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
昼第1楽章第2テーマ

第2楽章は基本的にはアダージョの緩徐楽章ですが、前半は速度の変化が頻繁に起こって調性も安定せず、ゆっくりとした眠気を誘うような部分と急き立てるような部分とが交錯します。やっとト長調のアダージョでヴァイオリンとチェロとフルートが楽しく語り合うような素晴らしい音楽に移ります。まるでモーツァルトのディヴェルティメントのような繊細さと美しさが共存しており、ここはこの曲の白眉でしょう。最後にヴァイオリンとチェロのソロが対話するようなカデンツァを経て、この楽章を閉じます。
 第3楽章は元気なメヌエット。付点リズムの弾むようなモチーフが中心としたメヌエット(下譜C)に対して、中間部はチェロがちょっと抑制されたソロをたっぷりと聴かせます(下譜D)。

楽譜C(第3楽章メヌエットテーマ)
昼第3楽章メヌエットテーマ

楽譜D(第3楽章中間部テーマ)
昼第3楽章中間部テーマ

第4楽章は2本のヴァイオリンの第1テーマから始まるフィナーレ(下譜E)。それに合いの手を入れる16分音符のせわしい動きのパッセージの中で転調し、一度属調で高音にフルートが上って行きフェルマータで一段落した後で、面白いリズムに乗って軽妙な前打音が特徴の第2テーマが奏されます(下譜F)。提示部を締めくくるコデッタのテーマでチェロが弾くのも聴き逃されませんように。展開部は主に第1テーマとせわしい動きのパッセージを展開しながら進行してなだれ込むように再現部に入ります。最後はホルンのファンファーレに主導されて第1テーマを元気よく奏して終ります。

楽譜E(第4楽章第1テーマ)
昼第4楽章第1テーマ

楽譜F(第4楽章第2テーマ)
昼第4楽章第2テーマ

初期の作品群からは押さえておきたいこの三部作。大体セットになってアルバムになっていますので他の曲も是非お聴きください。


どんな曲か試聴したい方へ。第7番「昼」から第4楽章です。(Youtube)


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1.

ハイドン : 交響曲三部作 (Haydn : Die Tageszeiten - Symphonies No 6, 7, 8 - Le Matin, Le Midi, Le Soir / La Petite Bande, Sigiswald Kuijken) [輸入盤]
2.

Symphonies 6 7 & 8

1.はシギスヴァルト・クイケンが率いる古楽オーケストラであるラ・プティット・バンドの演奏。作曲当時の雰囲気が伝わってくる。「昼」「晩」も一緒に。

2.はライトナー指揮バイエルン放送交響楽団による『ハイドン:交響曲≪朝≫≪昼≫≪晩≫』。落ち着いた均整のとれた演奏。



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