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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第26番 ニ短調 「ラメンタチオーネ」

祈り

第26番「ラメンタチオーネ」です。ニックネームは「哀歌」という意味で、グレゴリオ聖歌からメロディーが引用されていることから由来しています。
 ハイドン初めての短調の音楽で、メランコリックな面とエモーショナルな面をあわせ持った曲になっています。

ハイドンが36歳の時の作品。激しい第1楽章と穏やかな第2楽章にはコラールと付された部分があって、そこが聖歌の部分。特に第2楽章のそれは単調さは若干あるもののまさに祈りの音楽となっています。それを閉じる第3楽章はメヌエットで激しさと哀しみが交互します。第4楽章のフィナーレがないのも特徴で未完的な雰囲気がありますが、これは騒がしく終えたくないという意図があってのものでしょう。

第1楽章は、急速なシンコペーションの第1テーマで激しく始まります(下譜A)。モーツァルトの交響曲第25番第1楽章を想起する方もいらっしゃるでしょう。一旦落ち着くとヘ長調で第2主題が始まりますが(下譜B)、これにはコラールと付記されており、その旋律をオーボエと第2ヴァイオリンが歌って他は伴奏するという合唱曲のような趣きになっています。第1テーマを主とした展開部を経て再現部になるとニ長調で先程のコラールが演奏されて明るく楽章を閉じます。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
第26番第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ【コラール】)
第26番第1楽章第2テーマ

第2楽章は、アダージョのソナタ形式の緩徐楽章です。オーボエと第2ヴァイオリンで演奏される、第1楽章とは別のコラール主題(下譜C)を中心に他の楽器が彩る形ですが、これが穏やかでゆっくりと心に染みてくるような音楽です。第2テーマは第1テーマを属調にしただけなのでちょっと単調ではありますが、きっと祈りの時の音楽として教会でも演奏されたのでしょう。

楽譜C(第2楽章第1テーマ【コラール】)
第26番第2楽章第1テーマ

第3楽章は、メヌエット。メヌエット主部は弱奏ながら印象に残る切ないメロディーで始まり、それが16分音符を含む激しいフレーズで遮断されます。この激しいフレーズは経過部でさらに激しく感情を煽り、これはモーツァルトの交響曲第25番第3楽章に通ずるところがあります。大きな休符がときどき挟まるのも不安感を誘います。中間部(トリオ)はニ長調ですが、第3拍を強調する変則なリズムにより安穏に落ち着いた感じはありません。メヌエットが回帰して弱く静かに曲は終ります。この後にフィナーレは不要でしょう。


どんな曲か試聴したい方へ。第26番「ラメンタチオーネ」から第2楽章です。(Youtube)


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1.

ハイドン : 交響曲全集 VOL.19 (Joseph Haydn : Complete Symphonies Vol.19 ~ No.26 Lamentation , No.27 , No.42 / Heidelberger Sinfoniker , Thomas Fey) [輸入盤]
2.

ハイドン:交響曲全集(33枚組)/Joseph Haydn: Symphonies 1-104

1.は トーマス・ファイ指揮でハイデルベルク交響楽団 による演奏。淀みない自然な演奏が心地良い。全集からのカットなので第27番と第42番との珍しいカップリング。

2.はアダム・フィッシャー指揮オーストラリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団 によるハイドンの交響曲全集。これなら徹底的に全ての曲を味わえます。演奏は折り紙つき。



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