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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第39番 ト短調

疾走する悲しみ

第39番の紹介です。ニックネームはありません。この交響曲はト短調ですが、後のモーツァルトのト短調の曲との類似性が特筆ものです。特にモーツァルトの交響曲第25番や弦楽五重奏曲第4番はこの曲にインスパイアされたのかもしれません。特に前者は、楽章の調構成もト短調・変ホ長調・ト短調・ト短調と同じであり、各楽章の雰囲気も大部分似ています。異母兄弟の交響曲といってもいいでしょう。

ハイドンが36歳の時の作品。まさに疾風怒濤期交響曲の典型で、感情的な表現が前に出ており、激しく心を揺さぶられるような楽想に満ちています。

第1楽章は、アレグロ・アッサイの急速な楽章。モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番第1楽章のテーマとよく似た第1テーマで始まります。「疾走する悲しみ」と小林秀雄がいみじくも表現したあのテーマに。しかしハイドンは走りだすとちょっと休み、そしてまた走りだすと休む。そういうためらいがちな表現になっています。変ロ長調になっても第1テーマのモチーフを使って広がってゆきます。第2テーマらしいものは再現部の終結部に近く激しくきりもみするようなモチーフがそれに当たるのでしょう。展開部は第1テーマが展開され、それがフガート的な形になるときりもみモチーフによる激しい部分になり、再び第1テーマのモチーフで再現部が準備されます。
 第2楽章はアンダンテの緩徐楽章。8分の3拍子で、優しく心を慰めるような舞曲風のテーマによる展開が中心です。時折高音部の飛び立つようなモチーフが華を添え、三連符が流動感を与えます。
 第3楽章はメヌエット。不安を抱えてすすり泣いているような儚いメヌエット。中間部はオーボエとホルンが主旋律をとりますが、伴奏のヴァイオリンが張り付くように動いて休息感は与えてくれません。
 第4楽章はアレグロ・ディ・モルトの4分の4拍子のフィナーレ。第3楽章でこらえていた悲しみと怒りが爆発したような粘着質の第1テーマで始まります。なんという悲劇的な響き。それが一旦属音で収まると、変ロ長調の経過部に入ります。第2テーマらしきものはなく、音が跳躍する付点音符のモチーフが印象的です。展開部は第1テーマが弱々しく響きながら転調し、やがて強奏と弱奏が交互に現れるパターンを繰り返すと、また憂鬱な感じになり再び激しいパッセージで主調が強調されて再現部に入ります。再現部は経過部を省略してあたふたと終結部に入り、ト短調のまま曲を終結します。


どんな曲か試聴したい方へ。第39番から第1楽章です。(Youtube)


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1.

Symphonies 39 34 40 & 50 4
2.

ハイドン:交響曲全集(33枚組)/Joseph Haydn: Symphonies 1-104

1.はトーマス・フェイ指揮ハイデルベルクシンフォニカーによる演奏。34番、40番、50番とのカップリング。軽やかな響き。

2.はアダム・フィッシャー指揮アウストラロ・ハンガリアン・ハイドン・オーケストラによるハイドンの交響曲全曲の演奏アルバム。現時点でおすすめの名盤。



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