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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第43番 変ホ長調 「マーキュリー」

マーキュリー

第43番「マーキュリー」です。ニックネームは19世紀以降につけられたそうですが、実は由来はわかっていません。しかしここは私見としてその理由を考えてみました。
 「マーキュリー」とは、太陽に一番近い惑星で公転周期の最も短い「水星」と、唯一の液体金属元素である「水銀」とを表し、西洋占星術では流動性や通信・交通等を象徴しています。この第43番のフィナーレは立て板に水というような淀みのない流れの音楽になっており、それが「マーキュリー」と名付けられた理由ではないでしょうか。

ハイドンが39歳の時の作品。主題旋律の歌謡性やスムーズな和声進行はより洗練されて、特に第2楽章での管楽器と弦楽器の絡みあうような部分の美しさはこの時期のハイドンの技巧的なジャンプアップを示しています。

第1楽章は、序奏はなくアレグロで開始されます。3拍子のなだらかで優雅な第1テーマ(下譜A)がしばらく広がってゆくと16分音符のせわしいパッセージによって転調が用意されます。第1テーマが属調で現れるのが第2テーマのような感じになっています。提示部の流れをなぞるような展開部を経て再現部に至ります。単一主題のソナタ形式といっていいでしょう。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
マーキュリー第1楽章第1テーマ

第2楽章は、アダージョのソナタ形式の緩徐楽章です。弱音器を付けた弦楽器の歌謡的な旋律の第1テーマ(下譜B)。一瞬短調で緊張した経過部の後に、ゆるやかな川の流れのような優雅な第2テーマが奏されます(下譜C)。それが繰り返される時の管楽器と弦楽器の絡み合いは見事です。

楽譜B(第2楽章第1テーマ)
マーキュリー第2楽章第1テーマ

楽譜C(第2楽章第2テーマ)
マーキュリー第2楽章第2テーマ

第3楽章は、メヌエット。シンプルかつ勇壮な感じのメヌエットに対して、ハ短調で始まるとおもいきや調性が揺れるモヤモヤとした体のトリオが対象をなしています。
 第4楽章は、アレグロのフィナーレ。”初めは処女のごとく”という感じの第1テーマで始まりますが(下譜D)、それがすぐ”脱兎のごとく”激流の経過部に接続されます。せわしく属調が用意されると両ヴァイオリンのユニゾンによる高所から水がこぼれ落ちるような第2テーマが続きます(下譜E)。経過部のモチーフが中心に展開されて再現部に至りますが、一度終止した後であらためて終結部が始まります。少し長い音で休憩するような雰囲気になってから再び盛り返して和音の強打により本当に終止します。

楽譜D(第4楽章第1テーマ)
マーキュリー第4楽章第1テーマ

楽譜E(第4楽章第2テーマ)
マーキュリー第4楽章第2テーマ


どんな曲か試聴したい方へ。第43番「マーキュリー」から第4楽章です。(Youtube)


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1.

ハイドン : 交響曲全集 Vol.20 ~ 交響曲 第43番 「マーキュリー」 他 (Joseph Haydn : Complete Symphonies Vol.20 ~ No.43 Merkur , No.25 , No.36 / Thomas Fey , Heidelberger Sinfoniker) [輸入盤]
2.
CD探索中。

1.はトーマス・ファイ指揮のハイデルベルク交響楽団による颯爽とした楽しい演奏。

2.CD探索中。



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