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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第44番 ホ短調 「悲しみ」

ハイドンの棺

ハイドンの疾風怒濤時代の交響曲から第44番「悲しみ」のご紹介です。

ハイドンはこの曲の第3楽章の緩徐楽章を、自分の葬儀の際に演奏して欲しいと言っていて、実際にハイドン追悼の記念行事にはこの楽章が演奏されたそうです。自分の死を見送ってもらう曲。この曲の「悲しみ」というニックネームは、そういう深い理由に由来しているのです。

この交響曲の調性であるホ短調は、あまり交響曲に選ばれることはありませんでした。それはホ短調の場合は通常用いられるホルンなどの各種の移調楽器の演奏が難しくなり、かつ響きも悪くなることに因ります。ホ短調の有名な交響曲は、ブラームスの第4交響曲や、ドボルザークの第9交響曲「新世界」、チャイコフスキーの第5交響曲などの時代になってやっと現れてくるのです。

第1楽章は大股な動きの第1テーマで開始されます。短調の暗いイメージがしばらく続いた後で、細かいフレーズの経過部が明るめに開始されます。第2テーマは提示部のかなり最後の方でト長調の下降的な旋律で示されます。これは再現部では主調のホ短調で哀しみをたたえて現れます。
 第2楽章は通常の順番と異なってメヌエットです。短調のメヌエットはまるで人生の影のような暗さで始まります。リズムが何かを引きずるようなのも暗さをいや増します。一度ト長調で終止した後で少し明るく後半部が始まりますがやはり暗い影は後を引きます。中間部はホ長調で明るく流麗な下降旋律を中心に展開されます。ただそのリズムはメヌエットの引きずるようなそれに近いものです。
 第3楽章は、例の「悲しみ」の楽章です。ホ長調という本来明るい調性でありながら、弱音器をつけた弦楽器を中心に演奏される、この過ぎ去った人生を慈しむような悲しみをたたえた音楽は一体どういうところから生まれたのでしょうか。優れたアーティストの奇蹟の創作と言えるでしょう。(下譜は冒頭のテーマ)

悲しみ第3楽章テーマ

第4楽章はプレストの急速なフィナーレ。畳み掛けていくような刻むリズムの第1テーマによってせわしなく始まります。対位法的に確保されますが、明確な第2テーマは現れず、展開部・再現部を通じて、終始第1テーマを中心としたままで展開し、ホ短調のまま曲を閉じます。


どんな曲か試聴したい方へ。第44番から第3楽章です。(Youtube)


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1.
ハイドン:交響曲第44番「悲しみ」、第45番「告別」、第48番「マリア・テレジア」
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2.
ハイドン:疾風怒濤期の交響曲集
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1.はダニエル・バレンボイム指揮イギリス室内管による第45番「告別」、第48番「マリア・テレジア」とのカップリングでお得です。

2.はトン・コープマン指揮で古楽による当時の音楽の再現。第45番「告別」、第49番「受難」とのカップリング。



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