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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第45番 嬰ヘ短調 「告別」

バイオリンデュオ

ハイドンの疾風怒濤時代の交響曲から第45番「告別」です。嬰ヘ短調というあまり選択されない調性が選ばれています。

印象的なニックネームのために知名度は一番あるかもしれません。楽曲の最後の楽章で段々奏者が少なっていくのでライブも面白い曲です。ニコラウス・エステルハージ候が避暑地に長居したため、同行した楽団員たちが家に帰れるようにハイドンが一肌脱いだというエピソードも有名です。

こういった謎かけのような音楽を、質を落とさずに書き上げるハイドンの技量もアッパレですし、その寓意を即座に読み取ったニコラウス候もアッパレです。楽曲は終楽章だけでなく、全体的に次第に激しい感じから寂しい感じになるように絶妙に設計されているのが聴きどころです。

第1楽章は下降する四分音符の嬰ヘ短調分散和音の第1テーマの強奏で開始されます(下譜A)。緊張感は持続されたまま提示部は進行します。第2テーマははっきりは示されませんが、低音弦の呻きに高音弦が答える部分がそれに当たるでしょう(下譜B)。展開部の後半ではニ長調の旋律が一時の安らぎを与えてくれます(下譜C)。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
告別第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
告別第1楽章第2テーマ

楽譜C(第1楽章展開部モチーフ)
告別第1楽章展開部モチーフ

第2楽章はゆったりとしたアダージョの楽章。第1楽章を受けて包容力のある優しい曲調になっています。弦楽器は弱音器付きで演奏されます。前打音付きの特徴的な第1テーマとシンコペーションの第2テーマがうまく対比されたソナタ形式です。
 第3楽章は嬰ヘ長調という、シャープ(#)が6個もある調性のメヌエット。一般に弦楽器はシャープが多いほど響きが良いものですが、それに違わず華やかな雰囲気に包まれます。トリオはホルンが先導します。メヌエットの最後が第3拍目で終わるのでちょっと未練が残っているような終わり方です。これも「告別」の伏線なのでしょうか。
 第4楽章は前半が高速なフィナーレ。そして後半は有名な「告別」の部分です。前半はせきたてるような感じのテーマで始まり(下譜D)、いかにもこれで全曲を終りますという曲調です。しかし、さにあらず。属和音で偽終止をして、イ長調の後半に入ります。新しいテーマが現れ(下譜E)、三連符に彩られながらイ長調から嬰ヘ長調に転調していくのですが、その途中でどんどん楽器数が減じてゆきます。まさに一段落ごとに減ってゆく感じ。最後にはバイオリンのデュオ(二重奏)だけで優しく、しかし寂しく曲を閉じます。

楽譜D(第4楽章第1テーマ)
告別第4楽章第1テーマ

楽譜E(第4楽章後半部テーマ)
告別第4楽章後半部テーマ

是非、実演での鑑賞をおすすめします。終楽章で数人ずつ演奏者が音を立てないように退場していくのがちょっと可笑しい感じですから。


どんな曲か試聴したい方へ。第45番から第1楽章です。(Youtube)

いわゆる「告別」の様子。第45番から第4楽章です。2分40秒くらいから。(Youtube)


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1.はダニエル・バレンボイム指揮イギリス室内管による第44番「悲しみ」、第48番「マリア・テレジア」とのカップリング。お得。

2.はトン・コープマン指揮で古楽による当時の音楽の再現。第44番「悲しみ」、第49番「受難」とのカップリング。



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