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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第49番 ヘ短調 「受難」

受難日

第49番「受難」です。このニックネームの由来は、ハイドンが楽譜の最後に「神への感謝をもって終わる(Finis Laus Deo)」と記したことによって、キリスト教でいう受難週の演奏のために書かれたとされているからです。まさに疾風怒濤期を象徴するような感動的な曲になっています。

ハイドンが36歳の時の作品。ヘ短調という珍しい調で、しかも全楽章が同じ調性。第1楽章は短調でも最後は同主調で終わるのがこの時期の曲の慣例ですが、それを無視して全体的に暗く深刻な響きとなっており、やはり特別な機会を念頭においた曲だったと思われます。  

第1楽章は慣例から外れて、アダージョのゆっくりとした楽章です。3拍子の重々しいテーマ(下譜A)から始まってそれがしばらく続いた後、平行長調の変イ長調で流動的なテーマが奏されます。この流動性がねちっこい流れになって後半を覆います。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
第49番第1楽章第1テーマ

第2楽章は急速楽章。高音弦楽器が2分音符で大股に広い音程を跨ぐ中で低音弦楽器が8分音符で動きまわるというバロック音楽のような始まり方をします(下譜B)。シンコペーションなどでリズム的にも緊張感が継続し、長調の第2テーマもその雰囲気を遮るまでには至りません。

楽譜B(第2楽章第1テーマ)
第49番第2楽章第2テーマ

第3楽章はメヌエット。モーツァルトの交響曲第40番のメヌエットに似たような運動性と悲壮性を併せ持った曲です(下譜C)。中間部はヘ長調になりますがモチーフ的にはメヌエットと共通しているので爽やかな気分にはなれません。

楽譜C(第3楽章メヌエットテーマ)
第49番第3楽章テーマ

第4楽章はプレストの激しいフィナーレです。これもモーツァルトの交響曲第40番のフィナーレに似た激情的かつ煽情的な曲。付点リズムの弱奏で始まりますが(下譜D)、すぐに8分音符の激流になって何もかも押し流してしまいます。その勢いのまま救いのないまさに”受難”の中で曲は終止します。しかし、その受難によって人々は救われるというわけなのでしょう。

楽譜D(第4楽章テーマ)
第49番第4楽章テーマ

どんな曲か試聴したい方へ。第49番「受難」から第2楽章です。(Youtube)


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1.

ハイドン:疾風怒濤期の交響曲集
2.

La Passione: Symphonies 41 49 & 44

1.はコープマン指揮のアムステルダム・バロック管による古楽での作曲当時に近い演奏。疾風怒濤期の短調の名曲をうまく組み合わせた名盤。交響曲第44番「悲しみ」と第45番「告別」とのカップリングでお得。

2.はゲーリー・クーパー指揮アリオン・オーケストラ・バロックによるやはり古楽の演奏。第44番「悲しみ」と珍しい第41番とのカップリング。



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