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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第59番 イ長調 「火事」

火炎

ハイドンの疾風怒濤時代の交響曲から第59番「火事」です。妙なニックネームですね。

ハイドン34歳での作品と言われています。というのは、作品番号のつけ間違いが原因で他の曲との順番がおかしくなってしまったのです。ニックネームの由来は、おそらく第1楽章と第4楽章の追い立てるような勢いが燃え広がる火事に例えられてのことでしょう。

ハイドンの作品番号は「ホーボーケン番号」と呼ばれ、オランダの音楽学者アントニー・ヴァン・ホーボーケンが著した「ヨーゼフ・ハイドン主題書誌学的作品目録」に従っています。まあ間違いは誰にでもあることです。

第1楽章はせわしない下降音階の第1テーマから始まります(下譜A)。まるで火に追い立てられて逃げまわるような感じといいますか。からみつくような第2テーマ(下譜B)と、多少エレガントな三連符で提示部はまとめられます。この三連符のフレーズは展開部後半で美しい展開をみせてくれます。火種が残るような未練がましい終り方をします。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
火事第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
火事第1楽章第2テーマ

第2楽章はアレグレットに近いアンダンテ。中庸な速度の楽章です。イ短調のものものしい感じから始まって(下譜C)、次第にハ長調を経由してイ長調の明るい曲調へと変わっていきます。

楽譜C(第2楽章テーマ)
火事第2楽章テーマ

第3楽章は第2楽章と似た付点リズムのテーマを持ったメヌエット(下譜D)。トリオは、くねくねしたフレーズが中心の短調で進行します。

楽譜D(第3楽章メヌエットテーマ)
火事第3楽章メヌエットテーマ

第4楽章はアレグロ・アッサイの急速なフィナーレです。ホルンの呼び声にオーボエが応えるテーマで始まります(下譜E)。第103番「太鼓連打」のフィナーレと似ていますね。それをバイオリンがせわしないフレーズで引き継ぎます。展開部は対位法が巧みに使われた技巧的なものになっています。

楽譜E(第4楽章第1テーマ)
火事第4楽章第1テーマ

ニックネームも「そう!その通り!」と思うものと、「う〜ん、どうかな?」と思うものがありますが、この「火事」はその中間くらいでしょうか。楽器編成によっても印象が違いますので。


どんな曲か試聴したい方へ。第59番です。(Youtube)


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1.
ハイドン:交響曲第41, 58, 59番
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1.は第45番「告別」と第47番とのカップリング。疾風怒濤期の3曲が味わえます。

2.トーマス・ファイ指揮のハイデルベルク交響楽団による颯爽とした演奏です。



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