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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第70番 ニ長調

バッハ

今回は、第70番ニ長調の紹介です。ニックネームはありません。

ハイドンが46歳頃の作品。この曲の特徴は対位法の交響曲への適用であり、「二重対位法のカノンの一種」と記された第2楽章、そして第4楽章を支配するフーガにそれが見られます。

対位法といえば、左の肖像画にあるバッハが大御所中の大御所。そのバッハが得意としていたフーガを交響曲にとり入れているのです。
 終楽章にフーガを取り入れた曲としては、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」がすぐに思い起こされますが、それがつくられたのはこの曲の約10年後。 モーツァルトが聴いて参考にしたかどうかはわかりませんが、インスパイアされた可能性はあるでしょう。

ただ、惜しむらくは、他の3楽章にこれといった特徴はなく、第2楽章のカノンも楽譜を見ればなんとなくわかる感じで、あくまで第4楽章を心待ちにしながら聴いていただきたい。

第1楽章は急速にいきなり第1テーマの提示で始まります。速い3拍子なのでスケルツォの趣き。諧謔的な雰囲気が楽章全体を覆い、第2テーマも似たような感じです。
 第2楽章は「二重対位法のカノンの一種」と記されたアンダンテの4分の2拍子の緩徐楽章。2つの主題による自由な変奏曲形式。第1主題で最初の8小節と次の8小節が高音部と低音部がひっくり返っておりこの辺がカノンのゆえん。ニ長調の第2主題部分が挟まって、以後それぞれの変奏が続いていきます。
 第3楽章はメヌエット。華やかなメヌエット主部に対して、トリオは曖昧模糊な鄙びたメロディーが中心で当時の何らかの旋律を借用したようにも感じられる。
 第4楽章はアレグロ・コン・ブリオと指定されたフィナーレ。2分の2拍子でニ短調で始まります。この調の選択も珍しい。高音でノックするようなヴァイオリンのモチーフで始まり、それを低音でゆるく受ける(下譜A)。そういうやり取りをしながら一旦属和音で一服すると、フーガの部分に入ります。それまでの部分は序奏といってもいいでしょう。第2ヴァイオリンでフーガ主題が先ほどのモチーフから始まり、その対旋律が第1ヴァイオリンで絡んできます(下譜B)。それが次第に全楽器へ広がるフーガになっていき、それがこの曲の大部分を占めます。緊張感を途切らすことのない素晴らしい技巧。やがて今一度序奏のノックモチーフが現れた後で、今度はニ長調でフーガがちょっと回想された後で、ノックモチーフによる強打で曲は終わります。

楽譜A(第4楽章冒頭)
第70番第4楽章冒頭

楽譜B(第4楽章フーガ冒頭)
第70番第4楽章フーガ冒頭

どんな曲か試聴したい方へ。第70番です。(Youtube)


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1.

Complete Symphonies 9
2.

Symphonies 70 71 & 73 25

1.はトーマス・フェイ指揮ハイデルブルク交響楽団による演奏。第73番と第75番とのカップリング。さくさくとした躍動感のあるハイドンです。

2.はベラ・ドラホス指揮エステルハージ・シンフォニアによる演奏。オーソドックスな演奏。第71番と第73番「狩り」とのカップリング。



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