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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第73番 ニ長調 「狩り」

狩り

ハイドンの疾風怒濤時代とパリ交響曲との中間の時期に作曲された第73番「狩り」のご紹介です。便宜上、パリ・セット周辺のくくりに入れました。

ニックネームの「狩り」は、ハイドン自身が第4楽章に「狩り (La Chasse)」と記入したというとてもわかり易い事実に由来します。もともと第4楽章は歌劇の序曲として作曲されたものであり、ホルンのフレーズで狩りの場面を描いた描写音楽だったのでした。

従って、第1楽章から第3楽章は後に作曲されていますが、和声的にも旋律的にも非常に面白い試みがされていて単調でなく飽きが来ない曲になっています。時々フェルマータで曲が一旦停止する方法を頻繁に用いておりそれが曲の変化を一層引き立てています。

第1楽章は木管楽器とホルンが刻むリズムに弦のピチカートが重なる面白い響きの序奏から始まります。それがひとしきり落ち着いてくると属音の強打があって主部に入ります。第1テーマはいきなり下中音(主音がドの場合にはラに当たる音)という変わった音から始まります(下譜参照)。その為調性が少しぼやけたような面白い音楽になっています。第2テーマも主音を半音上げた音から始まるためやはり不思議な感じを与えます。展開部はこの調性の浮動するフレーズを活かした展開がされます。

第73番第1楽章テーマ

第2楽章はアンダンテの緩徐楽章で、一つのテーマを元に変奏曲風の自由な形式になります。ここでも調性は頻繁に移り変わって曲に変化を与えています。
 第3楽章は、メヌエットではありますが、もしアレグレットというテンポ指定ではなくもっと速いテンポであれば、ベートーヴェンのスケルツォにも匹敵するような躍動的で機動的な曲です。
 第4楽章「狩り」はプレストの急速なフィナーレ。8分の6拍子という「狩り」の拍子で元気に始まります。途中ホルンによるいかにも狩りの場面で使われそうなフレーズが入って、まるで野山を駆け巡るように無窮動的な曲が続きます。第100番「軍隊」のフィナーレにも匹敵するような怒涛の流れですが、最後は力尽きたようにひっそりと終わるのはユーモアなのでしょう。


どんな曲か試聴したい方へ。第73番から第4楽章です。(Youtube)


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ハイドン:交響曲集II
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Symphonies 70 71 & 73 25

1.はズヴェーデン指揮オランダ放送室内フィルによる演奏で、第31番「ホルン信号」、第72番とのカップリング。歌心のこもった楽しい演奏です。

2.はベーラ・ドラホシュ指揮ニコラウス・エステルハージ・シンフォニアによる演奏。当時のオーケストラを再現した小編成でクリアな味を出しています。



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