トップページ おすすめクラシック ちょっと楽しくクラシック モーツァルトを聴く シューマン交響曲 組曲 管理人紹介

ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

管理人endoyのプロフィール紹介はこちらです.>>

おすすめクラシックモーツァルトを聴くシューマンの交響曲を聴くおすすめのクラシック組曲楽しくクラシック


交響曲第82番 ハ長調 「熊」

熊

ハイドンのパリ交響曲(パリ・セットとも呼ばれます)から第82番「熊」です。ニックネームは、第4楽章の最初の低音弦による前打音付き2分音符に由来していると言われていますが、さてどうでしょうか、そう聴くには優雅すぎるかもしれません。

ハイドンがエステルハージ家の楽長を辞めて、パリのオーケストラ団体、コンセール・ド・ラ・オランピックのために作曲された6曲の交響曲は、「パリ交響曲」と言われています。

パリ交響曲は面白いニックネームが多く、貴族の希望に応えていた時代から多少自由度が増したせいか、技巧的に磨きがかかっていよいよハイドンの本領発揮です。この交響曲では、特に終楽章にみられる徹底したテーマの展開が聴きどころです。

第1楽章はド・ミ・ソ・ド・ミと上昇する分散和音の強奏で始まります。とても男性的です。それを柔らかに女性的なフレーズが受け取るというのが第1テーマです。それをまた力強く受ける経過句を経て、清流のような第2テーマが続きます。展開部は、先ほどの女性的なフレーズで入って、提示部をなぞるような感じで進行します。
 第2楽章はアレグレット。リズムは似通っている長調と短調のテーマが交互に現れる形式をとっています。
 第3楽章はメヌエット。長く伸ばす高音部の動きに対して低音弦が四分音符で刻むテーマから始まる主部と、バイオリンとオーボエが鄙びた感じのメロディーを奏でる中間部から成ります。
 第4楽章はヴィヴァーチェの急速なフィナーレです。「熊」の由来である低音弦の唸るような音形に乗って、細かく動きまわるような第1テーマが絡んできます(下譜参照)。同じパターンを繰り返しますが、それだけ動機の展開に自信をもってのことでしょう。基本的には同じ気分の第2テーマが登場して提示部を終えた後、充実した展開部に入ります。いよいよ第1テーマが対位法的に立体的に展開されて全オーケストラがその渦に巻き込まれていきます。

ハイドン交響曲第82番テーマ

ところで、ハイドンが楽長を辞めた理由は、ニコラウス侯を継いだパウル・アントン侯が全く音楽に興味がないためだとか。今も昔も宮仕えというのは辛いものですね。


どんな曲か試聴したい方へ。第82番から第4楽章です。(Youtube)


ジャケットあるいはタイトルをクリックすると、おすすめCD ( Amazonの商品 )の詳細説明の画面が開きます.
1.
ハイドン:パリ交響曲全集
ハイドン:パリ交響曲全集
2.
Paris Symphonies 82-87
Paris Symphonies 82-87

1.はジャケットだけで楽しくなる1枚。第83番「めんどり」、第85番「王妃」など、パリ交響曲全曲入り。楽しいハイドンを堪能。

2.はクイケン指揮の端正な正統派的なハイドン。これもパリ交響曲が揃っている。大編成でないだけ当時の雰囲気がある。



AmazonでCDを探すならこちらへ → 交響曲第82番「熊」




このサイトに関するお問合せは、メールアドレス endoy@yahoo.co.jp (@は半角で入力してください)へどうぞ.