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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第83番 ト短調 「めんどり」

めんどり

ハイドンのパリ交響曲(パリ・セットとも呼ばれます)から第83番「めんどり」です。このまさにユニークなニックネームは、第1楽章の第2テーマに由来していると言われていますが、さてそう聴こえますでしょうか。

ハイドンがエステルハージ家の楽長を辞めて、パリのオーケストラ団体、コンセール・ド・ラ・オランピックのために作曲された6曲の交響曲は、「パリ交響曲」と言われています。

パリ交響曲は面白いニックネームが多く、貴族の希望に応えていた時代から多少自由度が増したせいか、技巧的に磨きがかかっていよいよハイドンの本領発揮です。この交響曲では、第1楽章にみられる徹底したテーマの展開が聴きどころです。

第1楽章は大股な第1テーマの強奏で始まります。短調ではありますが勇壮で華やかな印象です。やがて確保されて長調に転調すると、おまちかねの「めんどり」第2テーマが始まります(下譜参照)。前打音がついたテーマ、繰り返されるときに重なるオーボエの「タッカタッカ・・・」という付点音符。テーマの徹底的に使い尽くされる展開部を得て、再現部。最後は長調で終止します。

めんどり第1楽章第2テーマ

第2楽章はアンダンテ。まさに散策するようなテンポの中で豊かなメロディが広がります。
 第3楽章はメヌエット。ダイナミックなメヌエットと、対照的な可愛いイメージのテーマ(下譜参照)をもつトリオが実にいい。まさに典雅な雰囲気。

めんどり第3楽章トリオテーマ

第4楽章は「狩り」の拍子である8分の12拍子によるフィナーレです。最初から終わりまで楽しげなままで進行し全曲を終ります。

ところで、ハイドンが楽長を辞めた理由は、ニコラウス侯を継いだパウル・アントン侯が全く音楽に興味がないため。今も昔も宮仕えは辛いもの。


どんな曲か試聴したい方へ。第83番から第1楽章です。(Youtube)


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ハイドン:パリ交響曲全集
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Paris Symphonies 82-87
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1.はジャケットだけで楽しくなる1枚。第82番「熊」、第85番「王妃」など、パリ交響曲全曲入り。楽しいハイドンを堪能。

2.はクイケン指揮の端正な正統派的なハイドン。これもパリ交響曲が揃っている。大編成でないだけ当時の雰囲気がある。



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