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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第85番 変ロ長調 「王妃」

マリー・アントワネット

ハイドンのパリ交響曲(パリ・セットとも)から第85番「王妃」です。ニックネームの由来は、時のフランス王妃のマリー・アントワネット(左絵)が気に入っていたからと言われています。

ハイドンが53歳の時の作品。変化に富みながらも全体的な統一感がある交響曲への着実な進歩がみられ、モーツァルトの後期の交響曲にも匹敵するような曲に仕上がっています。ソナタ形式での第1テーマと第2テーマとの対比をわざと無くして、少ないモチーフでの楽曲構築の工夫が目立ちます。管理人のイチオシの曲です。

第1楽章は序奏から始まります。低音での物々しいモチーフの後で、限りない憧れが込められたような上昇音階のフレーズが続きます(下譜A)。これがひとしきり収まると3拍子のソナタ形式の主部に入ります。この主部の第1テーマが実によく出来ていて、弱奏で音階を順番に下る間を縫うように埋めていくような絡みがシンプルですが実に美しい(下譜B)。序奏での上昇音階と似た経過句を受けて第2テーマが登場しますがこれが第1テーマに酷似しています。ここではバイオリンとオーボエの絡みが聴きどころです。

楽譜A(第1楽章序奏)
王妃第1楽章序奏

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
王妃第1楽章第1テーマ

第2楽章はアレグレットのロマンツェ。気品のある歌謡的なテーマ(下譜C)を元にした変奏曲です。途中短調に傾くことがありますが全体的には同じ雰囲気で進行していきます。

楽譜C(第2楽章テーマ)
王妃第2楽章テーマ

第3楽章はメヌエット。主部はこれも中心となるのは上昇分散和音で、第1楽章とちょっと似た雰囲気です。ここのトリオのファゴットの語りかけるような旋律が実に優しく味わい深いです。
 第4楽章はプレストのフィナーレです。ソナタ形式。この楽章でも第1テーマと第2テーマが似たフレーズから派生しており、全体的に淀みなく流れるように進行します。少ないモチーフで曲を作り上げる技をすっかり手中に収めたようです。

ニックネームの由来にはもう1つあって、第2楽章の変奏曲の主題が当時パリで流行っていたロマンス(恋に関する流行歌でしょう)から採られており、上品で優美だからという説があります。第1楽章のシャナリシャナリ歩くような第1テーマも相まって、こういう全体の印象から「王妃」と呼ばれるようになった、というのが正解かもしれません。


どんな曲か試聴したい方へ。第85番から第1楽章です。(Youtube)


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ハイドン:パリ交響曲全集
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ハイドン:交響曲第84番&第85番「王妃」

1.はジャケットだけで楽しくなる1枚。第83番「めんどり」、第82番「熊」など、パリ交響曲全曲入り。楽しいハイドンを堪能。

2.はカラヤン指揮のベルリン・フィルによる盤石の演奏。がっしりとして端正。第84番とのカップリング。



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