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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第90番 ハ長調

鳥の群れ

第90番です。ニックネームはありませんが、魅力的な曲なのでピックアップしました。敢えてニックネームをつけるなら、「飛鳥(ひちょう)」と名付けたいほど、躍動的でかつ、スイスイと調性の壁を飛び越えていくような技巧が冴えています。

ハイドンが57歳の時の作品。転調と休符を大胆に用いることによって、音楽的な表情がとても幅広くなっており、突然遠い調にぶっ飛んでから主調に戻ってきたり、終楽章では偽終止で聴衆を欺く(?)ようなウィットが見られます。クラシック音楽に精通している方ほど興味深い曲なのではないでしょうか。

第1楽章は、アダージョの序奏から入ります。ハ長調らしい明解で素直な音の流れ。それが段々鳥が翔び立つ前に翼をはためかせるように高揚して不安定な減七和音になったところで、スッとアレグロ・アッサイの快速な主部に入ります。最初属和音から入って主和音に入るという仕掛けがある第1テーマ、それがリズミカルに発展していくと第2テーマがフルート、そしてオーボエのソロで登場します。この交響曲は、木管楽器がソロで重要な旋律を演奏する場面が特に多くなっています。
 第2楽章は、アンダンテの歩く速度での緩徐楽章。主調のヘ長調の主題と同名短調のヘ短調の主題が交互に変奏されていく形式であり、第82番「熊」や第103番「太鼓連打」の第2楽章と似た構造をとっています。終結部で突然変ニ長調になって変化を出しています。
 第3楽章は、メヌエット。豪壮なメヌエットは、途中で突然変ホ長調になってからハ長調に戻ってくる荒業を見せています。中間部(トリオ)は、鳥が高空から低空へとスイスイ波打って飛翔しているような爽やかな歌をオーボエが歌います。
 第4楽章は、アレグロ・アッサイの急速なフィナーレ。カードをパラっと見せながらさっと消してしまうマジシャンのような手際の良い第1テーマで始まります。このテーマだけをモチーフにしている無窮動的な曲です。第2テーマは第1テーマが対旋律としてまとわりついています。単調に陥りそうな気がしますが、躍動的なリズムが合間合間で鳴り響くことによって変化を出します。蠢くような激流の音楽の流れが一度収まったように音が止まりますが、これがハイドンの仕組んだ偽終止。4小節の全休止を挟んで突然変ニ長調に転調して終結部に入ります。その中でも調性は揺らぎをみせながらハ長調の最終音に至ります。


どんな曲か試聴したい方へ。第90番です。(Youtube)


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1.

Symphonies Nos 88-92: Concertante
2.

Symphonies 64 84 & 90

1.はサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルによる溌剌とした演奏。第88番から第92番、そして協奏交響曲も網羅している。

2.はドラホシュ指揮ブダペスト・ニコラス・エステルハージ・シンフォニアによる演奏。第64番「時の移ろい」、第80番という珍しいカップリングで通の方向き。



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