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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第93番 ニ長調

チェンバロ

第93番です。この曲にはニックネームはありません。第92番「オックスフォード」と第94番「驚愕」に挟まれて目立ちませんが、ザロモン・セットと呼ばれるハイドンの晩年の一連の曲を始めるのに相応しい中身になっています。

ハイドンが59歳の時の作品。第2楽章は、次の交響曲の「驚愕」の第2楽章に似たような、強弱がハッキリしたつくりになっています。また全体において転調が大胆で、管楽器と弦楽器を対比させたり楽器の音色の違いを生かしたり、様々な音楽の匠の技がちりばめられています。

第1楽章はアダージョの序奏から始まります。主音のニ音を強奏で鳴らした後でヴァイオリンが下降音形による優美な音楽を奏でていきますがやがて調性を変えていき、属七の和音でバサッと切った後、3拍子の快速な主部に入ります。主部は優美なワルツのような感じの第1テーマと第2テーマが提示されますが、それ以外のリズミカルで音色の変化がダイナミックな経過部やコデッタが目立っています。展開部は第2テーマのモチーフの一部が執拗に展開されます。
 第2楽章はラルゴ・カンタービレ(ゆっくりと歌うように)の緩徐楽章。確かにテーマは優雅な感じですが、それが強奏の付点音符や三連符によりしばしば断ち切られながら進行するという、まるで「驚愕」の第2楽章のような趣きがあります。きっと緩徐楽章で居眠りする聴衆が多くてこの頃から驚かしたかったのかも。
 第3楽章はメヌエット。舞踏的な律動感のある曲調ですが、スケルツォといっていいような諧謔性があります。特に中間部(トリオ)は管楽器の三連符によるユニゾンの後で弦楽器が弱奏で答える、しかも調性が一回ごとに変化するというユニークな工夫をしており、舞踏性はほとんどなくなっています。
 第4楽章はプレスト・マ・ノン・トロッポのフィナーレです。第1テーマこそさらっと単純な感じですが、それが確保される箇所の転調の妙は聴きどころ。第2主題が現れるまでの経過部分のリズムとハーモニーの構成はベートーヴェンの交響曲並みのダイナミクスに溢れています。ここでも木管楽器と弦楽器が会話を交わすようなフレーズがよく現れており、もう弦と管がそれぞれ独立に役割を果たす今日的なシンフォニーに近くなっています。

この曲の初演時にはハイドンがチェンバロを弾いたことが伝えられていますが、これはロンドンの聴衆にハイドンを顔見せしたいという、ロンドンにハイドンを招聘したザロモンの考えによるものだとか。


どんな曲か試聴したい方へ。第93番から第3楽章と第4楽章です。(Youtube)


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1.

ハイドン:交響曲第93番&第101番「時計」
2.

ハイドン:交響曲第88番&第91番&第93番

1.はアバド指揮でヨーロッパ室内管による演奏。ゆとりのある音楽。交響曲第101番「時計」とのカップリング。

2.ヨッフム指揮のベルリン・フィルによる演奏。小気味よいテンポが印象的です。



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