トップページ おすすめクラシック ちょっと楽しくクラシック モーツァルトを聴く シューマン交響曲 組曲 管理人紹介

ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

管理人endoyのプロフィール紹介はこちらです.>>

おすすめクラシックモーツァルトを聴くシューマンの交響曲を聴くおすすめのクラシック組曲楽しくクラシック


交響曲第95番 ハ短調

夜のロンドン

第95番です。ニックネームはついていませんが、第94番「驚愕」と第96番「奇蹟」に挟まれており、ロンドン・セットでの唯一の短調曲であり、個性的な曲になっています。

ハイドンが59歳の時の作品。ハ短調という深刻な感じの調性を選んでいて荘重で堂々としたところがありますが、至る所にソロ演奏をとり入れるなど繊細な響きも目立ちます。

第1楽章は、序奏なしに堂々とした断定的な全奏のフレーズで始まります(下譜A)。このモチーフは本楽章内で重要であり多様に活用されます。その後に低音から付点音符で上ってくるためらいがちな第1テーマ(下譜B)。深刻な感じを受けますが、やがて三連符も加わって華やかに平行調の変ホ長調に転調して楽しく階段を駆け下りてくるような第2テーマが続きます(下譜C)。展開部は冒頭のフレーズの展開が中心になります。再現部では第2テーマ再現から同名長調のハ長調に調性を移し、そのまま明るく曲を閉じます。

楽譜A(第1楽章序奏)
第95番第1楽章序奏

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
第95番第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
第95番第1楽章第2テーマ

第2楽章はアンダンテ・カンタービレ(歌うように歩くように)の緩徐楽章。穏やかで上品なテーマによる変奏曲です(下譜D)。チェロの独奏が華を添えています。

楽譜D(第2楽章テーマ)
第95番第2楽章テーマ

第3楽章はメヌエット。ハ短調でまさに威厳をもったメヌエット(下譜E)。弱音で始まってそれを強奏で受けるところなどは見事です。完全に踊る音楽から聴く音楽へ成長しています。トリオは、チェロ独奏が音程の幅広いテーマを奏して、それを他の弦楽器がピチカートで支える繊細な表現です(下譜F)。

楽譜E(第3楽章メヌエットテーマ)
第95番第3楽章メヌエットテーマ

楽譜F(第3楽章トリオテーマ)
第95番第3楽章トリオテーマ

第4楽章はヴィヴァーチェのフィナーレです。ハ短調は前楽章までで、この楽章はハ長調の明るい曲調が支配します。ハイドンが好んだ二部ソナタ形式。流麗な第1テーマ(下譜G)が繰り返されるとそれが対位法で確保されていきます対比するような第2テーマは現れません。再現部は展開部分も取り入れながら進行し、まったくためらいのない断言的なハーモニーで終止します。

楽譜G(第4楽章テーマ)
第95番第4楽章テーマ


どんな曲か試聴したい方へ。第95番から第1楽章です。(Youtube)


ジャケットあるいはタイトルをクリックすると、おすすめCD ( Amazonの商品 )の詳細説明の画面が開きます.
1.

ハイドン:交響曲第45番「告別」&第94番「驚愕」&第95番
2.
ハイドン:ロンドン(ザロモン)交響曲集
ハイドン:ロンドン(ザロモン)交響曲集

1.は名チェリストのパブロ・カザルス指揮のプエルト・リコ・カザルス音楽祭管弦楽団での演奏。どっしりとしており曲の特徴をよく生かしています。交響曲第45番「告別」と第94番「驚愕」とのカップリング。

2.はクイケン指揮のザロモン・セット集。有名どころの曲が目白押し。技巧の極致に達したハイドンを味わえる。



AmazonでCDを探すならこちらへ → 交響曲第95番




このサイトに関するお問合せは、メールアドレス endoy@yahoo.co.jp (@は半角で入力してください)へどうぞ.