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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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交響曲第103番 変ホ長調 「太鼓連打」

ティンパニ

第103番「太鼓連打」です。ニックネームの由来は第1楽章の冒頭と途中にティンパニのソロ連打があるためです。ただ、それよりもいかにも典雅な古典的交響曲の典型として人気がある曲です。

ハイドンが62歳から63歳の時の作品。イギリスではすっかり有名になっていたハイドンが楽しいイギリス滞在の合間に作曲されました。王立劇場での初演時には特に第2楽章がアンコールされるほど人気が高かったとのことです。

第1楽章はアダージョの序奏から始まります。「太鼓連打」に続いて4分音符による後ろ髪を引くようなフレーズが中心となって進行します。それがハ短調の属音(ト)で偽終止すると、主部に入ります。この並行短調の属音から主調に入る手法がこの曲では目立ちます。さて、8分の6拍子の主部は、チャキチャキとしながらも上品で端正な第1テーマで開始されます(下譜参照)。それが典雅に確保されるとまさに川の上を掠める風のような流暢な第2テーマになります。「太鼓連打」はコーダの前にも現れて少しだけ厳粛な感じに戻した後で、再び典雅な明るい雰囲気となって曲を閉じます。

太鼓連打第1楽章第1テーマ

第2楽章はアレグレットに近いアンダンテの緩徐楽章。ハ短調での厳かなテーマ(下譜A)と、同様のモチーフによるハ長調のテーマ(下譜B)が交互に変奏される面白い形式になっています。途中現れるバイオリンソロの美しさはまさにこの曲での白眉でしょう。曲はハ長調で華やかに終止します。

楽譜A(第2楽章第1テーマ)
太鼓連打第2楽章第1テーマ

楽譜B(第2楽章第2テーマ)
太鼓連打第2楽章第2テーマ

第3楽章はメヌエット。まさにキング・オヴ・メヌエットとも言うべき風格漂う正統的なメヌエットです。付点音符が効果的に用いられています。トリオは8分音符でしなやかに昇降するメロディーと、リズムを刻む後半部の対照が楽しいです。
 第4楽章はアレグロ・コン・スピリート(元気に快速に)のフィナーレです。ホルンが呼びかけをしてそれにバイオリンが応答するような第1テーマから開始されます。この第1テーマ(下譜C)の中にこの曲を構成する全てが凝縮されています。低音から盛り上がるような期待を持たせるようなフレーズの後で提示される第2テーマは第1テーマと双子といっていいくらいです(下譜D)。展開部は擬似的に提示部のような流れからモチーフの展開に入っていきます。実はこのフィナーレは一度ハイドンが書き直しをしており、確かに書きなおした版が良い、ということで現在の演奏にも使われています。

楽譜C(第4楽章第1テーマ)
太鼓連打第4楽章第1テーマ

楽譜D(第4楽章第2テーマ)
太鼓連打第4楽章第2テーマ

それにしても、なぜ「太鼓連打」だったのか? 第94番「驚愕」を作曲した茶目っ気のあるハイドンのことですから、交響曲の最初は皆が耳を澄ませるようなことをしたかったのかもしれませんね。


どんな曲か試聴したい方へ。第103番です。(Youtube)


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1.
ハイドン:交響曲第101番「時計」、第103番「太鼓連打」
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2.

ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」&第104番「ロンドン」

1.はブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラによる演奏。第101番「時計」との楽しいカップリング。ハズレなし。

2.はチェリビダッケ指揮のミュンヘン・フィルハーモニカ。カップリングは第104番「ロンドン」。雅(みやび)な一味違ったハイドン。



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