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ハイドンの交響曲を聴こう

「交響曲の父」と呼ばれるハイドン.
ニックネームの多いハイドンの交響曲の足跡をたどります.
交響曲の簡単な解説と共におすすめCDをご紹介.

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他の分野も聴いてみよう 〜 ピアノ協奏曲(Hob.XVIII-11) ニ長調

初期のピアノ

ピアノ協奏曲(Hob.XVIII-11)ニ長調のご紹介です。ハイドンのピアノ協奏曲の中ではほぼこれしか演奏されませんが、この曲さえも演奏機会は少ないのが現実です。しかし聴いて快い曲ですのでぜひお見知りおきを。

そもそもハイドンの前半生では鍵盤楽器といえばオルガンかチェンバロ(ハープシコード、クラヴサンと同じ)で、1780年代になってやっと今のピアノフォルテに近いいわゆるピアノが使われるようになりました。ただ、この曲はピアノを念頭に作曲されたと思われます。基本的にはこれらの内のどの鍵盤楽器で演奏しても構いません。

ところで、「Hob.XVIII-11」というのが気になっている方もいらっしゃるでしょう。これはホーボーケン番号といって、オランダのアントニー・ヴァン・ホーボーケンという音楽学者がハイドンの作品目録をつくって番号付けしたものです。当時は一つ一つの作品を作曲家自身はあまりナンバリングしなかったし、それが出来ないほど多作だったということでしょう。

第1楽章は、ヴィヴァーチェの速い協奏ソナタ形式の楽章。オーケストラによる跳び跳ねるように快活な第1テーマで始まります(下譜A)。やがて属調で同じテーマを演奏して第1提示部を閉じると、ソロピアノが第1テーマを装飾しながら奏します。転調して現れる第2テーマは、なんとイ短調でシンコペーションされたリズムで現れるのが面白い(下譜B)。展開部は細かいパッセージと第1テーマの後半モチーフが用いられます。やがて再現部となり(今度は第2テーマはニ短調になります)、カデンツァを経て形通りに楽章を閉じます。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
ピアノ協奏曲第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
ピアノ協奏曲第1楽章第1テーマ

 第2楽章は、ウン・ポコ・アダージョの緩徐楽章。しゃなりしゃなりとしたテーマがオーケストラで奏され3連符のモチーフで受けます。ピアノが第1テーマを奏して転調するとなんとも夢見心地な第2テーマが現れ、幻想的な場面になります。3連符のモチーフを中心とした展開部を経て第1テーマが復帰し第2テーマは現れず幻想的な部分が引き伸ばされ、やがてカデンツァを経てまた3連符のモチーフを用いたコーダで曲を終ります。
 第3楽章は、「Rondo all'Ungherese」と記されていますが、これは「ハンガリー風のロンド」という意味。アレグロ・アッサイの舞曲的な特徴をもつフィナーレです。生きのいいテーマ(下譜C)がピアノで現れてオーケストラで繰り返されます。装飾音が付いたリズミカルな部分やいかにも舞曲的な全奏の部分などを挟みながら進行し、低音でニ短調の重々しい部分に入るとヘ長調で新しい主題が登場して(下譜D)装飾音が付いたリズミカルな部分で主調が準備され、やがてテーマが再現します。最後はテーマのモチーフで華々しく曲を終結します。

楽譜C(第3楽章第1テーマ)
ピアノ協奏曲第1楽章第1テーマ

楽譜D(第3楽章第2テーマ)
ピアノ協奏曲第1楽章第1テーマ

この曲の作曲はハイドンが50歳の頃。この頃にモーツァルトと知り合い、彼の協奏曲とオペラの才能に舌を巻いて、以後はそれらの分野の作曲をパッタリと止めてしまいました。


どんな曲か試聴したい方へ。ピアノ協奏曲(Hob.XVIII-11)から第3楽章です。(Youtube)


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ハイドン:ピアノ・ソナタ集/ピアノ協奏曲集

1.はマルタ・アルゲリッチ独奏によるロンドン・シンフォニエッタとの演奏。彼女らしいシャキシャキとした演奏が楽しめる。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番との面白いカップリング。

2.ミハイル・プレトニヨフ(ピアノと指揮)、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニーによる演奏。のびやかながら繊細にハイドンのピアニズムを表現する。ピアノソナタとピアノ協奏曲の有名どころを抜粋。



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