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山頭火の俳句

山頭火後ろ姿

酒を愛した放浪の俳人
種田山頭火の俳句をご紹介

春風の
鉢の子一つ
春風の

今回は春らしい明るい句をご紹介。

厳しく長い冬も過ぎ、風もいつしか柔らかくなってくると、蕗のとうやら土筆やらたんぽぽやらがいっせいに道の脇へ吹き出してきます。日一日と力強くなってくる太陽に、あらためて歩を強く進んでいきますと、家々も心なしか明るげで喜捨も多く、今日は首尾も上々といったところ。

それでは一休みということで日だまりの中で寝転べば、子犬が土手を転がってきたり、蝶々に囲まれたり。春はいいなあ...

まどろんだ後、さてもう少し稼ごうか、と腰を上げ、ゆらゆらとかげろうの中を歩き出します。春風の中、気持ちよさそうに山頭火が鉢の子一つ持って歩いていくのです。

ここには、春の訪れの中で心底無邪気で屈託のない山頭火がいます。
 新鮮な空気に洗われて、あらためて初心に帰り純粋な気持ちで行乞しようと誓うのでした。


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