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交響詩「呪われた狩人」(フランク)


Le Chasseur Maudit

19世紀のフランスの作曲家で、セザール・フランクが作曲した、交響詩「呪われた狩人」のご紹介です。
 フランクは当時はオルガニストとして比較的地味な生活を晩年まで送りました。有名なヴァイオリン・ソナタや交響曲ニ短調は最晩年に作曲されたものです。この曲も60才の頃の作曲。
 フランクはワーグナーなどの影響を受けており、転調(曲の途中で調性を変化させること)の名人でした。そのたまに同じフレーズが違う調で繰り返すことが結構みられます。また性格は真面目そのものだったようでそれがこの曲での情景の描写によく表れています。

”呪われた”とある通り、神の怒りがテーマになっています。大まかなストーリーは、日曜日に教会のミサが行われている中で、乱暴な侯爵が部下が止めたにもかかわらず狩猟を行って蛮行の限りを尽くすのですが、それに神が怒りの鉄槌を下し、地獄で永遠に追い立てられて狩りを続けさせられる罪を受ける、というものです。

曲は、ちょっと長めの14分ほど。
 上述したストーリーを非常に忠実に追った内容です。
 冒頭は時を告げるホルンの音で始まります(下譜A)。やがて敬虔なミサの音楽がゆったりと現れて祈りが盛り上がってゆきます(下譜B)。

楽譜A(冒頭)
呪われた狩人冒頭

楽譜B(敬虔なミサ)
呪われた狩人敬虔なミサ

速いテンポの8分の9拍子になり、狩りの角笛のけたたましい付点音符リズムのフレーズを合図に侯爵の狩猟が始まります(下譜C、D)。部下の不安を表すようなフレーズや(下譜E)、侯爵をなだめるようななだらかに上昇して下降するフレーズが現れ(下譜F)、しばらくはこれらのフレーズが代わる代わるに登場しますが、その内狩猟のフレーズが凌駕してしまいます。侯爵の蛮行も極まれり。

楽譜C(狩りの角笛1)
呪われた狩人狩りの角笛1

楽譜D(狩りの角笛2)
呪われた狩人狩りの角笛2

楽譜E(不安のフレーズ)
呪われた狩人不安のフレーズ

楽譜F(なだめのフレーズ)
呪われた狩人なだめのフレーズ

突然静かで不気味な雰囲気に変わって、テンポが落ち、おどろおどろしい雰囲気の中で野太い低音が響きます(下譜G)。とうとう神の怒りに触れたのです。「神をも恐れぬ者よ、お前は地獄で永遠に狩りをせよ」。

楽譜G(神の怒り)
呪われた狩人神の怒り

やがてテンポが上がって細かい音符で地獄の業火が侯爵の周りから少しずつ燃え上がり(下譜H)、侯爵を追い立てる様子を描写します。先と同じモチーフを用いた狩猟の音楽ですがリズムが圧縮されており焦りがみられます。容赦なく攻めてくる業火の恐怖(下譜I)。そして最後にはさらにテンポが上がり4分の2拍子になって、侯爵の逃げまわる切迫感と永遠に続く責め苦への絶望感を表して(下譜J)、和音の強打で曲を閉じます。

楽譜H(業火のモチーフ)
呪われた狩人業火のモチーフ

楽譜I(容赦なき業火)
呪われた狩人容赦なき業火

楽譜J(永遠の責め苦)
呪われた狩人永遠の責め苦

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦mp3とは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

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1.

Le Chasseur Maudit
2.

Le Chasseur Maudit (The Accursed Huntsman)
3.

Le Chasseur Maudit



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