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モーツァルトを聴く

哀しむモーツァルト

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その5 短調にこだわったピアノソナタ(第8番イ短調 K.310)

ピアノ

モーツァルトは、交響曲と同様にピアノソナタについても、作曲した短調の曲は2曲だけでした。この曲ピアノソナタ第8番イ短調と第14番ハ短調です。

特にこの第8番は、最愛の母を旅先のパリで亡くし、アロイジア・ウェーバーに失恋した年、1778年に創られたという点で象徴的な作品となっています。

故郷ザルツブルグから、就職先を探すべく向かった花の都パリ。しかしそこでは職にありつけなかったばかりでなく、母の死を味わい苦い思い出だけが残りました。おまけにマンハイムで出会ったアロイジアにはミュンヘンにて失恋。踏んだり蹴ったりの年だったのです。サロンミュージックだったピアノソナタの調性に敢えて短調を選んだ気持ちもわかってくるというものです。
(ちなみにアロイジアは、後にモーツァルトが結婚した、"あの"コンスタンツェのお姉さんなのです。なんともはや・・・)

3つの楽章からなっています。第1楽章は左手で刻む八分音符にのった付点リズムのテーマで始まります(下譜参照)。ときどき溜息をつくように立ち止まりながら、やがて流れるような十六分音符で千々に乱れる思いを表していきます。

ピアノソナタ第8番第1楽章第1テーマ

第2楽章は、ゆったりしながらもやはり揺れ動く心情は隠せません。32分音符で埋められる時間が妙に儚さを浮き立たせます。
 第3楽章は、2拍子の急速な楽章。付点の引きずるような主題と母が優しく癒してくれるような主題が交錯しています。

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

ピアノソナタ第8番から第1楽章

3つのCDをご紹介します。楽譜は単純ながら奥深い楽想。ピアニストの人生の深さが試される曲です。

おすすめCDです.ジャケットかタイトルをクリックすると、Amazonの商品詳細説明の画面が開きます.
1.

モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(第8番&第11番&第14番&第15番)
2.
モーツァルト : ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付」
モーツァルト : ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付」
3.

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番&第10番&第11番&第15番

 1.は日本を代表するモーツァルト弾きの内田光子さんの演奏。もう一つの短調の曲や「トルコ行進曲付き」もカップリングしています。

 2.はモーツァルトで高い評価を受けていたリリー・クラウスの名盤。これも「トルコ行進曲付き」とのカップリング。

 3.はクリストフ・エッシェンバッハによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集からの一枚。モーツァルト弾きとしての定評あり。他に3曲をカップリング。