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モーツァルトを聴く

モーツァルトこぼれ話

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その6 ご当地シンフォニーで旅行気分

ヨーロッパ地図

今回は、地名のニックネームが付いた交響曲の有名どころをご紹介いたしましょう。

まずはモーツァルトの曲から3曲。第31番「パリ」、第36番「リンツ」、第38番「プラハ」です。
 「パリ」はいわずもがなのフランスの首都。モーツァルトはここで、気まぐれなパリっ子を彷彿させるようにお洒落なメロディーを次々と繰り出すシンフォニーを残したのです。メヌエットまで省略して3楽章の構成です。
 「リンツ」はウィーン、グラーツに続くオーストリア第3の都市。ブルックナーが聖フローリアン修道院のパイプオルガンの下に眠っています。モーツァルトが急遽4日で作曲してしまったことは、『その2 4日で出来た交響曲』で紹介したとおりです。作曲日数からは想像できないような佳曲です。
 「プラハ」はチェコの首都。スメタナの交響詩『モルダウ』もこの周辺に由来しています。モーツァルトの後期3大交響曲の直前で目立ちませんが、どっしりとした存在感のある曲です。これもメヌエットがありません。

ちょっと大陸から離れて「スコットランド」。これはイギリスの地方といった方がいいでしょうか。メンデルスゾーンの交響曲の中で傑作と呼ばれる第3番です。第2楽章の民謡風の旋律や、第4楽章のバグパイプを模したような終結部が有名。
 イギリス首都の「ロンドン」。交響曲の父ハイドンの最後を飾る第104番です。全4楽章に一音のムダもない、まさに古典派の最高峰。

再び大陸に戻って「イタリア」。国名というのはちょっと反則気味ですが、音の風景画家と称されたメンデルスゾーンの交響曲第4番です。実は第3番の「スコットランド」より前に作曲されたといういわくつき。青空に飛び立つような第1楽章の出だしや、流暢に流れる河のような第3楽章、そして民族舞踊のサルタレロを取り入れた第4楽章が特徴的です。

「スペイン」。これも国名です。狂詩曲や交響詩は有名ですが(さて作曲家は誰でしょう?)、交響曲となると、ラロの「スペイン交響曲」になるでしょうか。交響曲とはいうものの、実質はバイオリン協奏曲というのがまたわけありげ。ひきずるような土着的な音楽がどこか郷愁を誘います。

最後はロシアから「レニングラード(現在はサンクトペテルブルクに改称されていますがニックネームはこのまま)」。ショスタコーヴィチの交響曲第7番です。時代を反映して戦争を大胆に描写した曲で、ラヴェルのボレロの手法をまねて同じリズムの上で楽器編成や組み合わせを変えた同じ旋律を繰り返すことにより、愚行を繰り返す人類を皮肉る箇所が有名です。

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

交響曲第38番「プラハ」から第3楽章

今回は、以上に紹介した曲が収められた6つのCDを紹介します。これらで海外旅行をした気分になってみるというのも、また一興では。

おすすめCDです.ジャケットかタイトルをクリックすると、Amazonの商品詳細説明の画面が開きます.
1.
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」、第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」、他
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」、第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」、他
2.
モーツァルト : 交響曲第38番「プラハ」&第39番
モーツァルト : 交響曲第38番「プラハ」&第39番
3.
メンデルスゾーン : 交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」
メンデルスゾーン : 交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」

 1.はブリュッヘン指揮18世紀オーケストラによる「パリ」と「リンツ」に加え、「ハフナー」とのカップリング。

 2.はアーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管による「プラハ」と第39番。キビキビとした現代的な楽しいモーツァルトが楽しめます。

 3.はクルト・マズワ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の名コンビによるメンデルスゾーンの「スコットランド」と「イタリア」。

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4.

ハイドン/交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」、交響曲第104番ニ長調「ロンドン」 ANC189
5.

ラロ:スペイン交響曲、サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(クラシック・マスターズ)
6.
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番

 4.はカラヤン指揮ウィーンフィルによるハイドンの「ロンドン」と「太鼓連打」。彼の最後の2曲の交響曲を味わえます。

 5.はムターと小澤征爾のコンビでの面白い組み合わせ。情念の演奏。

 6.は朝比奈隆の後に大阪フィルを次いだ大植英次指揮でのショスタコーヴィチの「レニングラード」。情熱的な指揮棒に今後の期待を込めてのご紹介です。