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その1 きらきら星変奏曲の愛しさ(K.265)

6才のモーツァルト

「きらきらひかる お空の星よ・・・」という歌詞で知られる「きらきら星」。もともと18世紀に流行したパリのシャンソンが元ネタだとか。そのモチーフは"Ah,vous didai-je,Mamman"(ああお母さん、聞いて!)という娘の恋心を母に吐露する内容で、星への願いというよりは恋の歌なのですね。

モーツァルトはこれをテーマにして変奏曲をつくりました。メロディーは私たちが知っている「きらきら星」とは若干違いますが、ピアノで奏でられる単純ながら郷愁のある雰囲気は何ら変わっていません。

テーマ(下譜)が演奏された後で12の変奏曲が続きます。見た目は変われど、気分それ自体は殆ど変わらないままに、まるでピアノ鍵盤上での指の戯れのように・・・

きらきら星変奏曲テーマ

簡単に各変奏について説明します。
 ●第1変奏:主旋律が16分音符で修飾されます。低音はほぼ主題提示のまま。

きらきら星変奏曲第1変奏

●第2変奏:細かくなった低音の上に、繋留音(不協和音から協和音に解決する音)を特徴とした高音部が歌います。

きらきら星変奏曲第2変奏

●第3変奏:高音が3連符になって変化を出して活気があります。主旋律は和音構成音として残っています。

きらきら星変奏曲第3変奏

●第4変奏:今度は低音が3連符になって高音は繋留音の旋律になっています。

きらきら星変奏曲第4変奏

●第5変奏:休符をうまく使って、可憐でちょこちょこと跳ねるようなリズムになっています。

きらきら星変奏曲第5変奏

●第6変奏:16分音符の伴奏の上に8分音符で規則正しく刻む端正な変奏。

きらきら星変奏曲第6変奏

●第7変奏:音階を細かいリズムで上下に駆けまわる活発な変奏。前半部のミニフィナーレ的です。

きらきら星変奏曲第7変奏

●第8変奏:雰囲気は一変して、これまでのハ長調からハ短調で悲しげな変奏です。高音のフレーズを低音が追いかけるようなカノン的な技巧を使っています。

きらきら星変奏曲第8変奏

●第9変奏:ハ長調に戻って行進曲調に威厳のある曲調になります。前変奏のカノン的なイメージも残っています。

きらきら星変奏曲第9変奏

●第10変奏:16分音符で装飾されながら半音階的なメロディーに変奏されます。右手と左手が入れ替わるのも特徴。

きらきら星変奏曲第10変奏

●第11変奏:フィナーレ前の休憩のような変奏。テンポを大きく落として、付点音符で伸びやかな旋律として変奏されます。しゃなりしゃなりと淑女が歩くような印象。

きらきら星変奏曲第11変奏

●第12変奏:テンポが上がり、3拍子に拍子が変化して(これまでは2拍子)全体をまとめるフィナーレ的な変奏。絶えず16分音符の激しい音型が続きます。最後は分散和音で力強く決然と曲を終わります。

きらきら星変奏曲第12変奏

途中短調になったりして少し変化はありますが、この無垢でシンプルな構成でありながら最後まで聴かせるのは、やはりただものではない天才を感じさせると共に、飾らない美への愛しさを思わずにはいられません。

ピュアな水を両手ですくって飲み干すときのように体の中から清められていくような感覚。そんな印象なのです。

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

きらきら星変奏曲

今回は3つのCDを紹介。12分ほどの小曲ですので、他の短めの曲とのカップリングとなっています。

おすすめCDです.ジャケットかタイトルをクリックすると、Amazonの商品詳細説明の画面が開きます.
1.
モーツァルト:ピアノのための5つの変奏曲
モーツァルト:ピアノのための5つの変奏曲
2.

モーツァルト:キラキラ星変奏曲、2台のピアノのためのソナタ 他

 1.は「キラキラ星変奏曲」に代表される、変幻自在なモーツァルトの変奏曲を集めた1枚。ピアニストとしても秀でたバレンボイムの完成度の高い変奏曲集。

 2.はエッシェンバッハの演奏。端正できらきらとしたピアノの醍醐味。