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その9 That's Mozart! 天の恵みの豊穣なクインテット(クラリネット五重奏曲)

モーツァルト像

これこそモーツァルト!という曲。クラリネット五重奏曲イ長調 K.581 のご紹介です。
 友人のアントン・シュタートラーのために作曲されたために「シュタートラー五重奏」と呼ばれることもあるようです。

彼が33才の時の作品です。既に後期三大交響曲も作曲し終えて、彼の晩年にさしかかったころ。彼のこの先短い人生を反映したような陰影も一方ではもちながら、作曲技術を超えたまさに天衣無縫ともいえる生の喜びに満ちた音楽がここにはあります。

クラリネット協奏曲と並んで、クラリネットの音色や運動性、歌謡性などを存分に発揮させており、モーツァルト以後のクラリネット曲のイメージを形作ったものであると共に、今なお魅力のあるクラリネット奏者のレパートリーになっています。
 ブラームスのクラリネット五重奏曲は、まさにこの曲に霊感を得たものと言われています。

曲は4つの楽章から成っています。
 第1楽章は、まるで目の前に天国から降りてきたようなピュアな喜びを感じさせる第1テーマで始まります(下譜A)。それにクラリネットが低音から高音へ湧き上がりまた低音に下っていく合いの手をいれます。ひらひらと木の葉が落ちていくような経過句等を挟んで(下譜B)、転調した後で今度は柔らかに心を和ませるような第2テーマが現れます(下譜C)。展開部では移調した第1テーマから始まり、クラリネットの運動性を生かした上昇加工するアルペジョに弦が絡んでいきます。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
クラリネット五重奏曲第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章経過句)
クラリネット五重奏曲第1楽章経過句

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
クラリネット五重奏曲第1楽章第2テーマ

第2楽章は、ラルゲットの緩徐楽章。クラリネット協奏曲の第2楽章と同じニ長調であり、曲の雰囲気もよく似ています。クラリネットの癒しに満ちたテーマをゆらゆらとした弦の伴奏が支えます(下譜D)。三部形式ですが、形式にこだわらずモーツァルトの音楽に浸りましょう。

楽譜D(第2楽章テーマ)
クラリネット五重奏曲第2楽章テーマ

第3楽章は、メヌエット。堂々としながら品位を失わないメヌエット(下譜E)と、弦楽だけで短調の第1トリオ、クラリネット主体の民謡風な第2トリオから出来ています。

楽譜E(第3楽章メヌエットテーマ)
クラリネット五重奏曲第3楽章メヌエットテーマ

第4楽章は、変奏曲形式の終楽章です。サクサクしたテーマ(下譜F)が様々に変奏されていきます。弦主体の短調の第3変奏からクラリネットに彩られた第4変奏に入るときの開放感、第5変奏でのアダージョのひと時の安息、そしてテンポを戻した最終の第6変奏兼コーダとなり、聴き手にもう少し聴きたいと思わせながら、名残惜しくも曲を閉じます。

楽譜F(第4楽章テーマ)
クラリネット五重奏曲第4楽章テーマ

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

クラリネット五重奏曲から第1楽章

3つのCDを紹介します。

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1.

モーツァルト:クラリネット五重奏曲
2.

モーツァルト:クラリネット五重奏曲
3.

モーツァルト&ブラームス : クラリネット五重奏曲

 1.は、プリンツのクラリネット、ウィーン室内合奏団のバランスの良い演奏です。価格的にもお得。カップリングは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。

 2.は、フックスのクラリネットとザ・サンライズ・クヮルテットによる丁寧な演奏。ブラームスのクラリネット五重奏曲も一緒に。

 3.は、ベルリン・ゾリステンによるゆとりに満ちた演奏。ブラームスのクラリネット五重奏曲がカップリング。