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その10 合奏協奏曲のような楽しい掛け合い(セレナータ・ノットゥルナ)

コンチェルト・グロッソ

バロック時代の合奏協奏曲のような掛け合いが楽しい、セレナータ・ノットゥルナ(セレナード第6番)ニ長調 K.239のご紹介です。

合奏協奏曲というのは、独奏者(1人とは限らない)の1群【左の画像ご参照のこと】と、オーケストラ合奏の1群との2つの群がある時には単独に、ある時には掛け合うようにしながら音楽を組み上げていくものですが、この楽曲はそれを反映したものになっています。
 管楽器は使われず、弦楽器とティンパニというシンプルな楽器編成で、次のような2群になっています。(おそらく室内での演奏を目的としたと思われます)

  第1群:独奏ヴァイオリン2、ヴィオラ、ヴィオローネ(コントラバス)
  第2群:ヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、チェロ、ティンパニ

 この第1群というのがコンチェルティーノ(独奏群)であり、第2群がリピエーノ(合奏群)ということになります。

「機会音楽の年」である1776年に作曲され、モーツァルトは20歳でザルツブルクの宮廷のお抱え音楽家でした。「機会音楽」とは宮廷でのイベントがある時にそれを盛り上げたりBGMとして演奏するためのセレナードやディヴェルティメントのようなものを指します。
 幼少の頃から各地を飛び回っていたモーツァルトにとっては、堅苦しい宮仕えで少々退屈な時期ではあったことでしょう。しかし、音楽はあくまでも明るく楽しく、モーツァルトらしさがあふれたものになっています。きっと鼻歌でも歌いながら作曲したのではないでしょうか。

曲は、3つの楽章から成っています。
 第1楽章は、行進曲。イベントの最初の楽士の入場に、行進曲を演奏した通例に沿ったものです。ソナタ形式で、いかめしい序奏の後で流麗な第1テーマとなだらかな下降音形の第2テーマが続く主部に、ティンパニとピチカートの音の組み合わせが面白い展開部、再現部、コーダという流れ。
 第2楽章は、メヌエット。シンフォニー的な堂々とした格調のある全奏でのメヌエットと、独奏群のみによる軽快なトリオとの対照が見事。
 第3楽章は、ロンド。この楽曲一番の聴きどころです。独奏群による軽妙なフレーズに続いて合奏群が飛び跳ねるようなフレーズを奏する素晴らしいテーマから始まります(下譜参照)。このテーマを中心にしていろいろなエピソードが挿入されて曲は進むのですが、途中でアダージョのゆったりとした曲調になったり、舞曲調になったり変化に富んでいて飽きさせません。最後まで晴れやかな気持ちのまま曲を閉じます。

セレナータ・ノットゥルナ第3楽章テーマ

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

セレナータ・ノットゥルナの第3楽章です。

3つのCDを紹介します。

おすすめCDです.ジャケットかタイトルをクリックすると、Amazonの商品詳細説明の画面が開きます.
1.

モーツァルト:セレナード第6番&第10番
2.

モーツァルト:ディヴェルティメント 第17番、「セレナータ・ノットゥルナ」
3.

モーツァルト:セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」

 1.はカール・ベーム指揮のベルリン・フィルによる安定した定番的演奏。管楽だけのセレナード「グラン・パルティータ」との嬉しいカップリング。

 2.はカラヤン指揮のベルリンフィルによるこれまた定番的な演奏。ディヴェルティメント第17番とのカップリング。

 3.はギュンター・ヴァント指揮、北ドイツ放送響などとのいかにも得意な曲ならではの上音質のライヴ録音。フルート協奏曲第1番とポストホルン・セレナードも収録。