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その8 オペラ職人による珠玉の予告編(「フィガロの結婚」序曲, 「魔笛」序曲)

魔笛

モーツァルトの序曲のご紹介です。ここでは「フィガロの結婚」序曲と「魔笛」序曲を取り上げます。

モーツァルトが手腕を発揮したのは、ピアノ・ソナタやピアノ協奏曲はもちろんですが、なんといっても歌劇(オペラ)でした。
 どちらかといえば形式的で味気なかった神話的な筋ではなく、民衆の意を汲み上げたような脚本を取り上げ、劇での感情表現まで踏み込んだ音楽、そしてアリアを大胆に取り込んで完成させたのがモーツァルトでした。そしてその劇がいよいよ始まる直前に演奏されるのが序曲。劇内に散りばめた旋律をうまくまとめて期待をもたせる序曲はモーツァルト屈指の名曲が揃っています。

この中でも「フィガロの結婚」「魔笛」の2序曲は優れたものになっており、独立して演奏されることも多いです。

「フィガロの結婚」序曲。貴族社会を痛烈に批判したこの脚本を元にした上演がなぜ可能だったのかは謎が多いです。
 曲は、序奏なしに速い速度で開始されます。ファゴットと弦楽器によるさざめくような第1テーマから始まります。高音の管楽器がそれを受け、それらをもう一度繰り返すと全奏になり激しい音の流れになっています。バネを伸び縮みするような強弱の激しいフレーズを経て、民謡風な第2テーマののどかな歌が、やはりファゴットとヴァイオリンにより提示されます。展開部はほとんどなく再現部に入ります。終結部での流れ落ちるようなフレーズの連続は人の期待心をくすぐるうまい演出です。

「フィガロの結婚」序曲 第1テーマ
フィガロの結婚第1テーマ
「フィガロの結婚」序曲 第2テーマ
フィガロの結婚第2テーマ

そして、「魔笛」序曲。モーツァルト最後のオペラ。彼も所属していたフリーメーソンの影響がみられる作品で、”王子によるお姫様の救出劇”のどんでん返しの面白さがあります。
 曲は、アダージョの序奏から始まります。いかにも勿体をつけるような和音が響いた後で、特に旋律のないモヤモヤした感じで進行した後で主部に入ります。主部は快速なアレグロのテンポになって、キビキビした刻むような小気味良いテーマで始まり、それがフガート的に対位法で確保されて、いきなり技巧をみせつけます。

「魔笛」序曲 第1テーマ
魔笛第1テーマ

第2テーマもこのフレーズと上昇音形が組み合わされたもので性格の対比はありません。提示部が終わると再び序奏のような和音が奏されて、展開部でテーマが徹底的に展開されます。再現部を経て、低音で一度グイッと強奏してから全奏で爆発させるフレーズを繰り返すコーダに入り、ついには先のテーマを繰り返しながら盛り上げていって最終音に達します。

曲を試聴されたい方は以下でご確認ください.
(推薦CDとは演者が違う場合もありますがご了承下さい)

「フィガロの結婚」序曲から

3つのCDを紹介します。モーツァルトの序曲を堪能できるアルバムを集めてみました。

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1.
モーツァルト:序曲集
モーツァルト:序曲集
2.
名序曲集
名序曲集
3.

モーツァルト:序曲集

 1.はアーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管の演奏。モーツァルトの序曲の詰め合わせ。気迫ある演奏。

 2.は上記2序曲をはじめとした有名かつ名作な序曲が集まった2枚組。幅広く聴いてみたい方に。

 3.はネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団によるモーツァルトのオペラ序曲集。ちょっと軽めの聴きやすさを選ぶならこちら。