おかえり.jp うれし懐かし80年代±5 ヒット曲 アイドル テレビ番組 ビックリ箱 管理人紹介

うれし懐かし80年代±5

1980年代の懐かしいヒット曲やテレビ番組を中心に
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侍ジャイアンツ (5)

うれし懐かし80年代±5 メイン

侍ジャイアンツの部屋 〜もう巨人にサムライはいないか

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王者の星が俺を呼ぶ!(侍ジャイアンツ讃)

今を去ること40年位?前。「巨人の星」や「アストロ球団」などの数々の野球漫画が花開いた期間に、週刊少年ジャンプでまぶしく輝き、そしてテレビアニメでも異彩を放つ大魔球ショー的な番組がありました。その名は「侍ジャイアンツ」。
 同じ梶原一騎原作ながら、巨人の星の大河ドラマ的な重さをなくして、とにかくサービス精神旺盛で反則もありのエンターテインメント巨篇。こういう番組を1年も放送していた時代が懐かしい。

ということで、侍ジャイアンツの主人公である番場蛮が生み出した魔球の特集です。放送は1974年頃までじゃなかったかなぁ・・・という声はとりあえず無視です(笑)。

実はコミックとアニメでは、結末が180度違うのですが、ごっちゃになる危険も省みずいきます。曖昧な記憶も不安あるけれど(実は最近いずれも入手して確認済みだったりします)。

※尚、以降のコンテンツは「ネタバレ」を含みますのでご注意下さい。


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侍ジャイアンツ Blu-ray BOX
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ハイジャンプ魔球

ま、とにかくボークです。ハイ。(理由:プレートから軸足を離して投球してはいけない)
 ですからこれ以後は、そういう野球ルールを度外視したファンタジーとして考えましょう。
 さて、いきなりマウンドから飛び上がったら驚きますわな。しかもその高さが番場蛮の身長以上っていうんですから、もう人間ワザではありません。そこから一体何故豪速球が投げられるかはさておいて、この「落差の恐怖」は、先輩であり友である八幡太郎平がヒントを与えたものでした。実際には「落差」よりも「角度」が問題だと思いますが。

この魔球の特訓が、まるで(他の魔球の特訓もそうだったけど)拷問でした。確か、番場の幼なじみの美波リカ(地元の網元のお嬢様。顔が峰不二子とだぶる)がオートバイで、後ろ手に縛られている番場に突っ込んでくるというもので、番場が「殺すつもりか!!」といいながらしょうがなくてジャンプしてよけるというもの。そんなの多摩川グラウンドでやるなっつの。このリカという女が最後まで番場の心をかき乱すいい役なんだよねえ。

ハイジャンプ魔球

この魔球を打つ練習として、ライバルの眉月光(ヤクルト。車メーカーの御曹司)が、神社の階段の下でバット(的が描いてある)を構えていて、階段の上から弓の名手かなんかが弓を射ってくるのを打とうっていうんだけど、いくらなんでもそんなに弓がまっすぐに減速もせずに届くかえ?いずれにしてもこれで筋肉かなんか痛めたと思うんだけど、これは巨人の星で大リーグボール1号を打つために鉄球で練習した花形と似てますな。キャラもかぶってるし。
実は、この鉄球で練習うんぬんは、眉月が後に大回転魔球を打つ特訓で行うというこれもまたよく似た設定。

ジャンプの話に戻ります。蛮がジャンプに入る場合、コミックでは右足を高く上げる(左投手だからね)反動でジャンプするのに対し、アニメでは軸足を折り曲げてから伸ばす反動を利用する。(後者は、小生が子供の頃に何度も試したが、やはりこれでは腰も足首も痛めてしまいますな。ま、確かめている私も私だけど。)

またコミックでは、バッターが投手へバントで小フライを打ち上げることで、ジャンプから降りる体制で捕球できないことが番場を苦しめた。それを防ぐためにサードの長嶋(本物の)がカバーに入るのだが、着地に伴う土煙でボールが見えなくなるという問題が発覚(この辺、大リーグボール2号との関連もありそう)。その試合では蛮が体全体で着地するという自殺的行為で乗り切った(メチャクチャ)。その後長嶋が蛮を肩車キャッチしてから捕球するという対策をとるも、結局これでこの魔球は終焉となった。

テレビでは大砲万作(この名前もなあ・・・飛騨高山出身だしなあ・・・中日ドラゴンズです)がバントの構えのままボールのインパクトの瞬間に振り抜くということで魔球を粉砕。この特訓も面白い。大砲が川の中に斧を持って立って、上流から流れてくる木を一気に真っ二つにするというもの。コワイ。


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侍ジャイアンツ (4)
侍ジャイアンツ (4)

エビ投げハイジャンプ魔球

これはアニメだけのオリジナル。要はジャンプしたてっぺんで後ろにしなってから投げるので球威が増すという次第。
 よくストライクが入るな。それにそんなに滞空時間があるのかいな。まあ、それはおいといて。

これはコースが読めないとかいうレベルではなくて、かなりバッターにも恐いはず。それはそうだ。手元が狂ってデッドボールになったら本当に死んじゃうぞ。

これを破ったのはウルフチーフ(大リーグから阪神にやってきた。アパッチ的なキャラ)。スパイクをやすりで磨いて殺人スライディングをするというとんでもない奴で、最初に蛮とけんか野球で相討ちとなり不思議に意気投合した。「ウラウラウラ、ヒャッホー!」とかいってスライディングしてくる。それだけでも不気味でこわいですが。
 で、蛮と一緒にジャンプして球の離れ際を見て着地したところでタイミングを合わせて打ったワケです。

(なお、同じ打法は、コミックでハイジャンプ魔球においてウルフチーフが試して、こちらは失敗している。その失敗の理由は、長嶋がバットとボールの重さの違いで説明した。曰く、「バットの方が重いから永久に振り遅れる」。なんのこっちゃ。)


大回転魔球

大回転魔球

これはコミック、アニメの両方ともありました。

コミックでは、蛮がハイジャンプ魔球を打たれて故郷に帰り、やけくそで喧嘩騒ぎを起こした後で自暴自棄になって海に飛び込んでしまう。それを、蛮の妹のユキが助けて、「おにいちゃんの仕送りは一円も使わずに貯金している。生活は私が海女をして稼いでいるから大丈夫。」といって蛮の目を覚まさせる。いい場面だ。

さて特訓方法は、コミックでは、八幡太郎平がモーターボートで蛮をロープで引っ張り回してぐるぐる回る。これじゃ立派な水攻め拷問である。
 アニメでは、蛮が樽の中に入ってそれを八幡が坂から転がり落とす。これもなかなかの拷問だ。今の時代になかなかこのアニメが再放送されないのもわかるような気がする・・・

ということで、何にせよマウンド上でいきなりぐるぐる回りだす。バッターはそれだけでも驚くが、回転のためにスピードは増す上、さらに残像作用によっていつどこからボールがくるのかはわからない(手が7本にも8本にもなる。タコか。)。王も長嶋も打てなかった。(当たり前だ)

しかし、これも残念ながらボークだ。コミックでは、上げた右足の反動を横方向にして小さいジャンプをしてから回転する。アニメでは、両手を広げてから一回逆方向にねじってから(ウォーーーと叫んで)回転する。で、やっぱり浮いちゃう。だから飛んじゃだめだっつの。

コミックでは、シーズン前のオープン戦で、この魔球で、金やん(金田正一)が当時率いていたロッテと対戦している。その時、金やんは「回転動作を見るから幻惑される。球は必ずストライクコースを通るんや。投球を始めたら下を向いて球が来たら叩け」とバッターに指示する。
 しかし、この時、蛮はバッターが下を向く動作を見るや、即座にハイジャンプ魔球に切り替える。下を向いていては落差のある球はさすがに打てない。コミックでは、投球動作の途中までは2つの魔球が同じであることを利用したトリック投法だ。
 この時、敗れた金やんは、すれ違い様に蛮に「おめでと」といい、蛮も「ありがと先輩」と答える。一流投手同志の思いが交錯するいい場面だ。

この魔球はいかにして破られたか。

コミックでは、大砲が蛮と同様に大回転して打つ。この特訓を大砲はベンチの中にカーテンで仕切って試合中にする。汗は滝のように流れてグラウンドまで・・・無茶するよなあ。これをさらにタイミングを外すために蛮が試合中に編み出したのが次のハイジャンプ大回転魔球・・・

おっとその前にアニメではどうだったか。眉月が鉄球を打つ練習(出た!)をして打ちました。まずバントの構えのままで球をとらえます(じつはバックスィングをとっていては間に合わないことが眉月の会社の研究員によって「科学的に」証明されていた!)。この時、底がツルツルのスパイクを履くことで、一旦バッターボックスの前から一番後まで球威で押され、それで球の勢いを殺した後で「ウリァーーー」とバットを振り抜くのです。さすがに魔球を破った後は眉月は体がガタガタ。(だから巨人の星と原作者が一緒なんだってば)


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侍ジャイアンツ (6)
侍ジャイアンツ (6)

ハイジャンプ大回転魔球

これはコミックだけのもの。

大回転魔球を破って意気揚々の大砲に対して、蛮が窮余の策で打って出たのがこの魔球。大砲は、唖然とし、がっくりとして、「これではタイミングがとれません。監督、交代させて下さい」と去ってゆく。当時中日の監督の与那嶺が「Ooooo!!!」と叫ぶ場面。

この魔球については、かなり登場人物が出てきてにぎやかである。その中でも、明智学(東大出。相手の球について難しい数学計算をして打つ!? 広島カープです。)は、オールスターズ戦を自らは辞退し、当時日拓ホームズ(古い!!)にいた張本勲(喝!!)に耳打ちして、方程式による打法(と言っているが、真上から大根切りをするという力技)を伝授する。
 ところが実は張本は実験台であって、そこはピッチャーゴロに終わる。本当の対決は明智が長いバットを使って、自分自身をテコ(テコの原理のあれ、ね)の支点に使って見事に外野手の頭を抜くヒットを飛ばす。しかし、「生身の人間を支点にしなければならないのは失敗だった・・・」と明智は一塁ベースの直前でゲロを吐いて倒れてアウトになる。やれやれ…。

この魔球を本当に倒したのはジャンボ(大洋ホエールズです)。いつもにこにこしているが、こいつが筋肉を鍛え上げて(プロレス界のジャイアント馬場からスカウトが来るくらい)、とてつもなく重いバットで、コツンと当てるだけで破ってしまう。球威が物凄いからそれだけで外野の頭を越してしまうのですと。あれだけ大騒ぎしていてまことにあっけないのだが、これが次のハラキリシュートにつながっていく。


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侍ジャイアンツ (7)
侍ジャイアンツ (7)

ハラキリシュート

これもコミックだけ。しかしこの魔球を何故アニメで端折ってしまったのかは謎である(大人の事情でしょう)。まさに侍の魔球ではないか。それともネーミングがどぎつ過ぎたのか? 返す返すも残念である。

ハイジャンプ大回転魔球を打たれてからは、シュンとなる番場だが、それに追い打ちをかけるのが例の美波リカである。遊園地でのデートに誘って一日遊んだ後、リカは蛮に言う。「要するにあなたの魔球は飛んだり回ったり、単なる目くらましじゃあないの。」。その場では反発するも、別れた後で自省する番場。
 それから番場は真の戦いを挑むサムライの魔球の開発に意欲を燃やすのだ。(最後の分身魔球はどうなんだ? ということはとりあえずおいておきましょう)

とにもかくにも、前向きになった蛮は、オールスターでも代打で大暴れする。そこに死角があった。思いきってホームベースに飛び込んできた蛮に、捕手の野村(もちろん南海の監督兼選手の時代。本作では憎まれ役。)がタッチする。セーフであったが、立ち上がった蛮は右足に痛みを感じる。親指を怪我してしまったのだ。野村がニヤリとする。 蛮のピンチ!! しかしこれが魔球の誕生のきっかけになるとは。

マウンドに上がった蛮は、怪我をかばうために、右足を地に付かせるときに小指から付くようにして投球したが、これが理想的なシュート投球のフォームになった。蛮の球は、左バッターの腹をえぐるようなコースでミットにおさまる。ハラキリシュートの誕生である。(魔送球に似ているって? だから原作者は一緒だっちゅうの)

この球は、変化球なだけになかなか打たれなかった。打たれたのは、二段打法で明智と衣笠のコンビによる。
 一度バットの端にボールを当てて小フライにした後でもう一度バットを振る。二度振り。見事な反則である。
  しかし動作が速すぎて(まるでオズマの見えないスイング!!)、その時点では審判の誰もが気づかなかった為、プレー自体や記録は認められた。魔球は破れたのか??。

ところが、これに対して、番場は、プレートに置く足の位置を数センチずらすだけで、簡単に打ち取ってしまう。
 「足したり引いたり掛けたり割ったりする数字を一つでも違えると計算の結果は違ってしまう」という八幡の一言がヒントになったのだ。

さらにこの魔球は、なんとそれ自体の威力によって完全に滅びる。
 バッターがバントの構えをして、一瞬球が捕手に見えないようにして、さっとバットを引く。威力のある変化球のために、どこに行くかわからないため、捕手は球をはじいたり体に当ててしまう。オールスターでの試合でもあり「番場、俺にも家族があるんだ。ハラキリシュートは投げないでもらえんか」 そう捕手(田淵でした)に言われてはなすすべもなかった・・・

閑話休題。

この魔球には、居合の達人、太刀風兵庫が阪神の選手として挑戦している。技の名は「介錯(かいしゃく)人殺し」。「介錯人殺し」とは、切腹を命じられた武士が、刀で介錯人の足を突き刺しそのまま逃げてしまうという邪道の剣である。(もちろん実在はしないだろう、と思う) これを応用して、バットを切腹するように持ち、蛮の球をさらに勢いを加えて後ろに飛ばして捕手の足下や膝元にぶつける。すなわち、投手ではなく捕手をつぶして、最終的に相手チームが試合続行不能にしてしまおうという魂胆だ。最終的に八幡の機転(といっても横に体をずらすだけだが)で敗れるが、なかなか異彩を放つキャラである。


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侍ジャイアンツ (8)
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分身魔球

ここからコミックとアニメでは全く違う道をたどる。いわば「暗」と「明」である。

最初にコミックから。結局は二段フォーム打法により破られたようなハラキリシュート。これを逆手に使う方法はないだろうか・・・その結果生まれたのが分身魔球だ。不思議なことに説明も何もなしに突然魔球は完成する。ただ、球を握りつぶすという二段モーションであること、体力を以上に消耗するということ以外には謎だらけである。

蛮は、もう何かに取り憑かれたように、毎日連投を川上監督に志願する。読売ジャイアンツのV10を悲願とする監督は情を捨てて蛮を酷使する。
 それが限界に達した最期の時は、大砲の打席の時だ。もはや心臓が悲鳴を上げて、分身も2つ位になり、大砲は「これなら打てる」と確信する。しかし蛮が全力を振り絞って投げた魔球は、うなりを上げて分身して大砲は三振する。試合終了。喜んでマウンドにかけよるナイン。そこで番場を見て八幡は突然叫ぶ。「蛮は、蛮は死んでる!!」。そう、体力の限界を超えた蛮はマウンド上で大往生したのだ。蛮この時19才。彼の葬式で唐突に物語は終わってしまう。

このショッキングな結末は、「巨人の星」を超えるものがあり、幼い私にも受け止めるのには時間がかかりました・・・


分身魔球1

さて、気を取り直してアニメの方である。こちらはハッピーエンド。大回転魔球を打たれた番場は、八幡と二軍に舞い戻る。同僚達の冷たい目。ある時、やけになった蛮は、寮の窓から、一部が欠けた皿を、蛮をバカにしている同僚達に投げる。その時、皿は思わぬ不規則回転をして、いくつにも分身して見えるのだった。蛮はヒントを得たとばかりに喜ぶが、重大なことに気づく。
 「八幡アニキ。どうやってこの固いボールを変形させることが出来るっていうんだ」。蛮は途方に暮れてしまう(そりゃそうだろうさ)。

そして蛮は、とある島に一人旅に出ていこうとする。心配して後を追う八幡。八幡が自分を犠牲にしてまで尽くしてくれるこお節介さにも不満があった蛮は振り切るように出ていく。
 蛮は船上で、偶然にも武道家(大山という名前。ここでピンとくる人がいるだろう)と意気投合する。武道家は、目の前で一瞬のうちに硬球を潰してみせる。「これだ」 蛮は即座に弟子入りを志願する。ということでまたまた特訓になるのだが、これも指先だけを鍛えるということで相当な無茶をするのだった。(指立て伏せとか逆立ちして凸凹道を一周してこいとか・・・)

ところが特訓の最後の最後になっても球を潰すまでいかない。一瞬に力を集中することが出来ないのだ。やがて嵐になり体力の消耗に倒れそうになる蛮。とうとう耐えきれなくなって蛮の前に姿を現す八幡。武道家との出会いも八幡の差し金だと知った蛮は怒りに震え、ついに球を押しつぶす。それを八幡に向けて投げるといくつにも球が分身した。魔球の誕生であった。
 ちなみに、この武道の名前は「じねんしゃくりき法」(どう書くんだ?)。

喜ぶ蛮と八幡の2人に、もう一つの難題が持ち上がる。「この球をどうやって捕るのだ?」 魔球が完成しても捕手がとれなくては単なる暴投だ。付きあってくれる八幡ではあるが、いかんせん簡単には球はミットに収まらなかった。「せっかく魔球が完成したというのに・・・」蛮はふたたび絶望する。

八幡はすまなく思いながら床につく。枕元には蛾が蛍光灯の周りを飛んでいた。それを見ていると、蛾は一匹だけというのにランダムに高速に羽を動かして飛んでいるためと蛍光灯の光の加減でまるで何匹も飛んでいるように見えているではないか! これだ!と八幡は夜通し蛾を捕らえる練習をする。「ついに捕まえた!!」もう夜明けになっていた。(大リーグボール2号の捕球練習に似てるって? だから・・・略)

翌朝。「蛮! もう一度捕らせてくれ」、という八幡に蛮は投げる。しかし蛾とは違って、蛮の豪速球がうなりを上げて変速回転をしてくるのだ。思わず八幡は怖くてよけてしまう。
 この後、ものすごいことを番場は考える。「ボールへの恐怖感をなくさなければ・・・」。
 なんと、ボールに包丁を突き刺したものを蛮が投げて、それを八幡がボールのところで受け取る練習をするのだ。こりゃ殺人未遂だー。とにもかくにも八幡は捕球に成功して魔球は本当の完成をみることになる。

とにかく、投げるときにいきなりきばって球を目の前でギュッと握りつぶしてオリャーーーーと投げる。ミットにおさまるころには変形が戻るのだが、おいおいこんな二段モーションありなのか、ボークでしょ? ランナーがいたら一塁から三塁までいっちゃうぞ、と思いをよそに、魔球の威力は抜群であった。

ところが思わぬ落とし穴が発覚・・・試合途中で雨が降ってきたときだ。ボールを握りつぶす時に指が滑って、変形が思うようにいかない。そうなったら単なるストレートである。簡単に打たれてしまう。「分身魔球は雨に弱い」らしいのであった。なんてこった。


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わしづかみ分身魔球

これは魔球の一つというよりも、一工夫なのですが、分身魔球の欠点を補うために一回分かけていたので、一応独立したものと考えました。

「雨に弱い分身魔球」。日本の野外で野球をする限りは絶望的な欠点である。(その時代はもちろんドーム球場なんて想像だにしなかった) 蛮は、寮の風呂場でシャワーを出したその下でボールを握りつぶす練習をする。しかし何度やってもボールはつるりと滑って潰せない。途方に暮れる蛮。
 しかし、ヒントは簡単だった。風呂場で石鹸を持つときにはどうするか。鷲掴みにすればいいのだ。蛮は、教えられたとおりに親指と人差指だけでつぶす方法にこだわり過ぎていたのだ。全部の指で握りつぶせばもっと簡単につぶれるではないか。この方法を試合中に気づいて野村監督率いる南海を日本シリーズで破ると、蛮と八幡は抱きあって喜ぶのだった。

分身魔球3

さてさて、そんな分身魔球を破ったのがウルフチーフ。バットを横に固定しておいて、分身するボールの本体を見極めたら芯で捉える。「素早く動いて何匹にも見えるハイエナの動きと同じだ」 結局は横方向の分身であるから、横に振るバットのどこかには当てることが出来るのだ(そうか?)。


分身魔球2

縦分身魔球

テレビアニメでの分身魔球の引っ張り方は異常なほどだ。きっとプロデューサーがよほどお気に入りだったに違いない。確かに一度ボールを変形させて投げるというのは絵になりやすい。しかも理論的にも分身原理はありそうだし・・・(ほんとかよ)

「バットは横にしか振れない」。ヒントは長嶋からの電話だった。蛮はとっさに理解してアンダースローから腕を振って投球する。これではもはやウルフも打てない。これもなかなか絵的にもグーな魔球である。投球はもはや二段どころか三段モーションだ。審判は一体どうしちまったんだー。

これを打ったのは、日米ワールドシリーズ(そんなのあったっけ?ってことは言わないこと。)での大リーグの選手、ロジー・ジャックス。バットを縦になるように振ったのだ。どうやったかって? それは実際の映像でご確認を。それにしても、大リーグの選手なら何でも打っただろうなんて、いかにも当時らしい。今のように日本人ピッチャーが向こうで通用するような時代なんて想像もできなかったのだ。

それにしても、この後、斜め分身なんて悪乗りしなかったのは良心ってやつですかね!?


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ミラクルボール

というわけで、最終回の最終投球を飾ったのがこの魔球。今までの全ての魔球がファールされ、またはカットされた番場は、この豪華絢爛ちらし皿鉢料理山盛りみたいな魔球を考え出す。(考えたってやれないとは思うけど)

球を潰してからハイジャンプし、大回転してからエビ反りして投げた。
 もうこうなると球の変化もなんだかよくわからない。三次元に分身して落差を伴って豪速球で向かってくるのだから、怖い。
 ジャックスは、ウワーーとばかりにバットをめちゃくちゃに振り回すが、当然当たらず、見事三振ゲームセット。キャッチャーの八幡は捕りようがないので全身で受けた。

ミラクルボール

蛮は見事MVPを獲得して赤いスポーツカーをゲットして、歓喜のうちに全巻終了。アニメ版はとてもさわやかなエンディングなのだ。

それだけにコミックの不気味な最終回が、こわい。

というわけで侍ジャイアンツの話はおしまい。長くなっちまいました。ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。


逆さ吊り打法

番外編:逆さ吊り打法

番場と八幡の友情が、この漫画の軸になっているのであるが、それを象徴しているのがこの「逆さ吊り打法」。番場蛮の魔球ではなく、八幡太郎平の打法です。泣かずに入られないアニメ中での名作(第33話)。ちょっと詳しく説明します。

大回転魔球の猛威が続く中で番場は順調なのですが、「大回転魔球を受取れるから」という理由だけでスタメン入りしている八幡の打撃不振が巨人内で問題になってきます(フロントが川上監督に文句をつけるという洒落にならないことになります)。
 その中で森捕手が「自分に魔球を捕らせて下さい」と監督に直談判。その噂が八幡の耳に入り・・・
 八幡は行方不明に。懸命に探す番場。八幡は街の屋台で飲めない酒を飲んで荒れていました。ヤケッパチな八幡を番場は殴り飛ばし、それでも文句も言えない八幡。それでも番場は肩を貸して寮まで連れて帰ります。

翌日。二軍の練習で森捕手がなかなか大回転魔球を捕れないのを見て八幡がかけよるも、「打撃練習でもしたらどうなんだ!」と森や番場に言われる始末。そんな中番場が八幡に対してバッティング投手をしている時に、ファールチップを王選手が一本足を微動だにせずバットでカットしたことで番場は八幡の重要な欠点に気づくのです。それは「足腰が安定していない」こと。

その特訓のために、山中に八幡を連れ出した番場は、八幡を激流に突き落として上流から丸太をどんどん流す。ほとんど殺人的。足場を安定させて腰をひねる練習なのですが。それを何とかクリアすると、さらなる殺人的特訓に・・・

崖の上から、八幡の足を縛って逆さ吊りにし、向かい側の崖から番場が投げた球を打ち返すという・・・。足場がなくても腰を捻って球を打ち返すという滅茶苦茶な話。おーこわ。
 やがて八幡もだんだん打ち返すようになってきますが、ここでお約束のトラブルが起こります。八幡をぶら下げるためにロープを括りつけていた木が根っこから倒れそうになるのです。

懸命に八幡側の崖に走る番場。落ちそうになる八幡のロープを間一髪で引っ張り、八幡に自力で綱を伝って上がってくるように言うのです。聞こえてくる番場の呻く声。
 八幡がやっと崖の上に辿り着くと、なんと番場は利き腕にロープを括りつけていたのでした。八幡はあらためて番場の気持に感じいった。この辺でこちらは泣けてきます。

そして次の試合。逆転の好機に八幡をそのままバッターボックスに送る川上監督をファンの罵声が容赦なく責め立てます。
 そして、その期待に見事に応えて逆転ホームランを放つ八幡。ホームベース上で番場と八幡は抱き合って喜び合い、大団円となります。