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シューマンの交響曲を聴く

2010年に生誕200年を迎えた音楽家シューマン.
シューマンの交響曲に焦点を当てて
各曲とおすすめCDを一緒にご紹介します.


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シューマンの交響曲を聴く:交響曲第4番

交響曲第4番 ニ短調 作品120

生みの苦しみを経て10年越しで妻に捧げた交響曲

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この曲は実は交響曲として最後の曲ではなく、第2番として作曲されたようなのですが、出版順ということで4番ということになっています。1841年に妻のクララに贈ってから10年後の1851年に会心の改訂版が出来たのです。全曲が切れ目無く続くという新機軸を出していることや、特に第1楽章と第4楽章での楽想の統一感などはベートーヴェンやブラームスに近づいているところもあり、どことなくシューマンらしからぬ構成美の雰囲気を漂わせています。

第1楽章。音階をのらりくらりと上り下りしているような序奏(下譜A)から主部に入ると、16分音符でこれから徹底して活用される第1テーマが続きます(下譜B)。このテーマの1小節目のモチーフはとにかく徹底的に活用されます。大またの第2テーマを挟みながらほぼ形通りのソナタ形式で進みます。展開部では第4楽章でも活用される符点リズムのモチーフが現れます(下譜C)。一応の終止をみるとすぐ第2楽章に入ります。

楽譜A(第1楽章序奏モチーフ)
交響曲第4番第1楽章序奏モチーフ

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
交響曲第4番第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章展開部モチーフ)
交響曲第4番第1楽章展開部モチーフ

第2楽章のオーボエとチェロで紡がれる哀愁に満ちた主題は、なんとも美しく切ないです(下譜D)。第1楽章がニ短調なのにここもイ短調であるというのも物悲しい。途中独奏ヴァイオリンによる楽しげな楽想も入りますが、総じて孤独な雰囲気が漂います。

楽譜D(第2楽章テーマ)
交響曲第4番第2楽章テーマ

第3楽章はカノン風に始まります。これもニ短調。いい加減短調で押しすぎな感じですがシューマンはへこたれません。中間部は変ロ長調なのですが明るいというよりはどこか諦めたような雰囲気でなかなか心が晴れないといった感じです。

第4楽章の序奏もニ短調。ここまで短調で来て、終わりぐらいは・・・と期待していると、ようやくニ長調の急速な主部に入ります。第1楽章の第1テーマと展開部モチーフを組み合わせた形で、やっと長調になった喜びに弾けています(下譜E)。第2テーマは推進力を失わずに流麗なメロディーです(下譜F)。その流れのままに明るく曲は進行して全てを解決する輝かしい最終音に至ります。

楽譜E(第4楽章第1テーマ)
交響曲第4番第4楽章第1テーマ

楽譜F(第4楽章第2テーマ)
交響曲第4番第4楽章第2テーマ

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どんな曲か試聴したい方へ。第4番から第1楽章です。(Youtube)





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