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おすすめのクラシック組曲

あるテーマを元に多彩な楽曲が連なる組曲.
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舞踏組曲(作曲:バルトーク)

バルトーク

20世紀のハンガリーの作曲家バルトークの舞踏組曲のご紹介です。「舞踏」とはいうものの、実際になんらかのダンスと関係したものではなく、あくまでコンサートで聴くための楽曲です。バルトークの独特の民族的なフレーズで彩られた個性的な現代風の作品。とはいっても親しみやすく聴いてて飽きさせません。

ハンガリーのブタペスト市の市制50周年記念に他の作曲家と共に委嘱されたもので、祝祭的な雰囲気になっているのはそのせいです。
 西洋的な音階、和声、メロディーとは距離をおいた、国境フリーな土の匂いのする土俗的な香りのする音楽は、従来のクラシック音楽のイメージとは異なる新鮮さが感じられるはずです。

5つの舞曲と終曲という6つの楽曲からなっていますが、その間を間奏が埋めている形をとっており、全曲が連続で演奏されます。各舞曲に名前は特についていないので速度記号で区別しています。

第1舞曲(Moderato)は、中庸な速度で、打楽器の先導によってファゴットがつまずきながら歩くようなテーマで開始されます(下譜A)。 音楽的にはテーマを元にしていますが自由に展開されています。次の曲への接続のリトルネッロが挟まり、この後も何度か登場します(下譜B)。

楽譜A(第1舞曲テーマ)
舞踏組曲第1曲テーマ

楽譜B(リトルネッロ)
舞踏組曲第1曲リトルネロ

第2舞曲(Allegro molto)は、快速なテンポになり、低音部を中心したロシアのコサックダンス的な音楽になっています。トロンボーンのグリッサンド奏法(2音間を連続的に移動する)が効果的に使われています(下譜C)。

楽譜C(第2舞曲テーマ)
舞踏組曲第2曲テーマ

第3舞曲(Allegro vivace)は、一番舞曲っぽい曲です。速度はさらに速く、跳ねまわるような土着的なテーマが心を浮き立たせます(下譜D)。この曲は全体的にハンガリー的な雰囲気です。スパっとした終り方は見事です。

楽譜D(第3舞曲テーマ)
舞踏組曲第3曲テーマ

第4舞曲(Molto tranquillo)は、また速度が落ちて、弦楽器の多重的な和声の弱奏と、中音部以下の木管楽器のユニゾンで演奏される東洋風な旋律(下譜E)が対照的で、それが繰り返される一種おどろおどろしい感じもする音楽です。

楽譜E(第4舞曲テーマ)
舞踏組曲第4曲テーマ

第5舞曲(Comodo)は、ちょっと速度は増しますが、音楽のそのまた原始的な前身のような形のはっきりしないフレーズが不気味さをさらに醸し出します(下譜F)。明確なテーマは終始現れません。次の終曲への導入部的な役割なのでしょう。

楽譜F(第5舞曲テーマ)
舞踏組曲第5曲テーマ

終曲(Allegro)は、快速なフィナーレです。低音から4度の音程の差を楽器を変えてどんどん重ねていく、単純ながら圧倒的なフレーズから始まります(下譜G)。これまでの舞曲が走馬灯のように回想されながら賑やかな祝典的な音楽が進行します。最後は第3舞曲で高らかにクライマックスを形作って全曲を閉じます。

楽譜G(終曲冒頭)
舞踏組曲終曲冒頭


どんな曲か試聴したい方はどうぞ。舞踏組曲から前半部です。(Youtube)


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1.

バルトーク:管弦楽のための協奏曲&舞踏組曲
2.

バルトーク:管弦楽のための協奏曲 舞踏組曲

1.はショルティ指揮のシカゴ交響楽団による演奏。管弦楽のための協奏曲とのカップリング。輪郭がくっきりとして颯爽とした演奏です。

2.はアンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏。アンセルメはバルトークとも直接な親交がありました。歳月に褪せない演奏です。





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