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組曲「ハーリ・ヤーノシュ」(作曲:コダーイ)

コダーイ

ハンガリーの作曲家、コダーイ・ゾルターンの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」のご紹介です。

コダーイは、バルトークと並び称されるハンガリーの作曲家です。バルトークがアメリカに移住したのに対して、一生をハンガリーで過ごしました。民謡の収集研究と音楽教育に注力していたためか、民謡っぽい旋律を使用したわかりやすい音楽を残しています。

「ハーリ・ヤーノシュ」は、同名の歌劇からの管弦楽組曲。ハンガリー版のいわゆる”ホラ吹き男爵”の話で、ハーリ・ヤーノシュが次々と繰り出す荒唐無稽なほら話に沿った音楽となっています。

組曲は6つの曲から成っています。特におすすめなのは、第4曲「戦争とナポレオンの敗北」と第5曲「間奏曲」です。
 1. 「前奏曲、おとぎ話は始まる」 Con moto 3/4拍子
 2. 「ウィーンの音楽時計」 Allegretto 4/4拍子 変ホ長調
 3. 「歌」 Andante, poco rubato 4/4拍子
 4. 「戦争とナポレオンの敗北」 All Marcia 2/4拍子 以降頻繁に変化 ニ短調
 5 「間奏曲」 Andante Maestoso, ma con fuoco 4/4拍子 ニ短調-ニ長調
 6 「皇帝と廷臣たちの入場」 Alla Marcia 2/4拍子 変ホ長調

第1曲「前奏曲、おとぎ話は始まる」の冒頭は「くしゃみ」の音楽的表現から始まります。これは「聞いている者がくしゃみをすれば、その話は本当である」というハンガリーの言い伝えによるもの。こちらがくしゃみするのを先回りしているわけです。
 第2曲「「ウィーンの音楽時計」」。鐘のチャイムのような音型が鳴り響く中で規則正しい時計の動きが楽しげなカノンで表現されます(下譜A)。

楽譜A(第2曲テーマ)
第2曲テーマ

第3曲「歌」。ヴィオラがソロでハンガリーの歌を歌いだします(下譜B)。ハンガリーの素朴な土地の風景が見えてくるよう。日本人にも合いそうです。

楽譜B(第3曲テーマ)
第3曲テーマ

第4曲「戦争とナポレオンの敗北」。”あのナポレオンを戦争でやっつけて捕虜にしてやったぜ!”という話をコミカルに音楽化したもの。勇ましいような滑稽なような行進曲調のテーマで始まり、ハーリ・ヤーノシュの進撃を表現(下譜C)。全楽器によるトレモロはビビっているナポレオンの気持でしょうか。なおも進撃は続いて盛り上がっていくと、最後は捕虜にされたナポレオンの”引かれ者の小唄”のようなうらぶれた旋律が可笑しみを誘います。

楽譜C(第4曲テーマ)
第4曲テーマ

第5曲「間奏曲」。ハンガリー民謡が用いられ、符点リズムに特徴のある旋律(下譜D)を装飾する民族楽器のツィンバロム(ツィンバロンとも)が活躍します。これは張った弦を両手に持ったスティックで叩いて音を出すものでちょっと金属的な固い音がします。土俗的な独特な雰囲気を醸し出しています。

楽譜D(第5曲テーマ)
第5曲テーマ

第6曲「皇帝と廷臣たちの入場」はこの楽しい組曲を飾る終曲。修飾音の多い気取ったような第1テーマで始まります(下譜E)。しかしそれを茶化すような第2テーマがすぐ空気を破ってしまいます(下譜F)。最後は第2テーマが華やかに奏されて全曲を閉じます。

楽譜E(第6曲第1テーマ)
第6曲第1テーマ

楽譜F(第6曲第2テーマ)
第6曲第2テーマ


どんな曲か試聴したい方はどうぞ。組曲「ハーリ・ヤーノシュ」から第5曲間奏曲です。(Youtube)


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1.

コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ
2.

ハーリ・ヤーノシュ/ハンガリー曲集

1.はジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の名コンビによる演奏。音が明晰で楽譜に忠実な名演。プロコフィエフの組曲「キージェ中尉」のカップリングも聴きどころ。

2.はサー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団のこれまた名コンビ。コダーイの他、ショルティが直接教わったハンガリーの作曲家の作品をうまく集めている。





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