今年本当に久しぶりに北海道を旅行してみた。レンタカーのツアーで千歳空港からレンタカーを借りて、主に道東を旅した。北海道の自然は雄大で十数年ぶりに訪れてもほとんど変わることのない素晴らしい景色であった。

 今回の旅行でまず最初にビックリしたのは、レンタカーの店舗の大きさである。高校に敷地の3倍から4倍くらいあるであろうか、まるで自動車工場の駐車場を思わせるような敷地にレンタカーが並んでいた。旅行の終盤に旭山動物園を訪れたのであるが、その駐車場は7割から8割はレンタカーであった。

 次に気付いたことは、バイクで旅行している者が少ないのである。20年ほど前、バイクでツーリングしたときには道内至る所バイクだらけであった。札幌駅も旭川駅も稚内駅もどこもライダーが野宿していて、そのバイクでいっぱいであった。ツーリングしている人間を見てみると、大体35歳くらいから60歳くらいの人間が多い。学生が旅行している姿をあまり見なかった。

 20代の人間が登山をしなくなったと言う話はずいぶん前に聞いたことがある。山に行けば若者はほとんどいないと聞く。若者は旅をしなくなったのであろうか?

 北海道を旅行いている者は20年前と変わってなくて、20年くらい前にバイクや鉄道を利用して旅行してきた者が、ファミリー世代となりレンタカーで家族で旅行するようになったのではないだろうか?ファミリー世代となってもバイクを降りずに、時間を作って北海道にやって来ている者や、リタイアして時間が出来て、北海道旅行にやって来ているのではないだろうか?

 中高年が旅行出来ることは素晴らしいことである。一方で若者が旅行しなくなったのはなぜであろうか?若者が携帯電話を初めとするバーチャルな世界で満足しているという指摘もあるが、奇しくも旅行しない世代はロストジェネレーションという世代と一致する。日本で軽自動車しか売れなくなっているというのも気にかかる。

 旅行者も明らかに高齢化している。日本全体が高齢化しているとみんな簡単に考えすぎていないだろうか?老人に優しく、若者に厳しい社会になっているのではないだろうか?

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