4月から子ども達が3人とも小学校に通うようにった。3人が出場するので、3人とも一生懸命練習し、本番の日を楽しみにしていた。今年は4月から時々、光化学スモッグ注意報が発令されていた。光化学スモッグの発令が心配されるので、事前に、運動会の運営について学校から提案があった。今年の運動会は競技をすべて午前中(昼食前)に実施し、競技終了後に昼食を取って、昼食後に閉会式を実施するという内容であった。

 光化学スモッグは空気中の有害物質が太陽の影響で変化し、オキシダント濃度が高まるものである。実際光化学スモッグ注意報は午後に発令されることが多いので、午前中に競技を済ませてしまえば、体育館などで昼食を取って、閉会式も体育館で実施する予定であった。光化学スモッグ注意報が出ても円滑に運動会を運営するための、学校側の配慮であった。

 運動会前日は快晴、光化学スモッグ注意報もなし。ここのところ、光化学スモッグ注意報の発令もなかった。運動会当日も快晴、弁当も準備して、絶好の運動会日和。開会式が終わり、1つ競技が終わったところで、運動会は中止。理由は光化学スモッグ注意報の発令だった。快晴の天気のもとで運動会の中止はやりきれない思いだけが残った。日曜日に中止になった種目については、火曜日に実施(延期)することとなった。

 気持ちとして、雨で延期や中止になるのは理解できるが、天気が良くて、見かけは全く問題ないように見える天候の中での運動会の中止はやりきれない。誰が悪いのでもないが、誰かを恨みたい気持ちにもなる。

 光化学スモッグは昭和の時代には珍しくなかった。平成の時代となってからは、多分1度も光化学スモッグ注意報の発令などは聞いたことがなかった。東南アジアの産業の活性化が原因だと言う説もあるが、これから毎年同じ様な思いをしなくて済むようにして欲しいものである。改めて子ども達に青い空を残すことが如何に重要か思い知らされた1日であった。

 元に戻る