福田総理が退陣した。前政権の安倍政権に引き続きわずか1年で総辞職となった。衆議院を解散するのではなく、2年間で2度も政権が交代することになった。

 ガソリンや食料品が高騰する中、財政出動による景気刺激策まで飛び出しそうな気配である。安易な公共投資による景気刺激は簡単にいかないことは90年代のバブル崩壊の時期を見れば明らかである。これ以上次世代に負担を残すべきではない。

 揮発油税の復活で分かるように、税金は取りやすいところから取っているにもかかわらず、その使い方については疑問だらけである。大阪空港も関西空港もあるのに神戸空港が必要なのであろうか?静岡空港や茨城空港が本当に必要なのだろうか?居酒屋タクシーの問題でも道路特定財源からタクシー料金が支払われていた。

 特殊法人や天下りの問題を見ても税金を適性に使っているとは言い難い。バブル崩壊によって銀行をはじめ企業は大きな変革を余儀なくされてきたにもかかわらず、官僚機構は戦後温存されたままである。社会保険庁の杜撰な事務処理を放置してきたのも、現在の官僚機構と政治機構である。総理大臣がかわっても、現在の政治機構が官僚機構にメスを入れることができないのであれば、政権交代しか無くなるのではないだろうか?

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