北海道で歴史上はじめてサミットが開催される。サブプライム問題以降、世界の投棄マネー食料品や原材料に向かい、原油も市場最高値を更新し続けている。

 日本でもじわじわと物価が上昇し、庶民の生活を圧迫している。世界に目を向けても食料生産国が輸出調整をしてみたり、自国の食料やエネルギーの確保に精一杯で、貧しい国々は食料を調達するにも大変な状況が続いている。地球温暖化の問題にしても、バイオ燃料にとうもろこしを使うようになったために、食料品の高騰を招いているのは皮肉な結果といえる。

 今回日本はサミットの議長国として、安定したエネルギーと食料品の確保と同時に、地球温暖化についても世界をリードして行かなくてはならない立場である。日本は省エネの技術については世界一である。2度の石油ショックからいち早く立ち直り、世界の牽引役となったのも省エネを推進してきたからである。

 省エネの技術を世界に普及させ、同時に省資源を図ることで、世界中の食糧危機や地球温暖化に立ち向かっていかなければならない。この洞爺湖サミットが、歴史的な分岐点となるサミットにならなければならない。

 元に戻る