「山ガール」ブームの影響か?富士山の登山者の数が増加しているそうだ。登山者が高齢化し、山に若者の姿が少なくなってきた近頃であったが、一過性のブームでなく、自然に親しむ若者も増えて欲しいものである。一方で二輪車の売れ行きは最盛期の10分の1程度にとどまって、ライダーも若者は少なく、おじさん?おじいさん?ライダーばかりである。

 夏に北海道に行くものたちを、カニの甲良のようなバッグを持っていることから「カニ族」と呼ばれた。その後、1990年代まで、北海道はライダーの聖地の様な存在となり、夏にバイクで北海道に行くものは「ハチ族」と呼ばれた。夏にだけ、ブンブンと音を立ててハチのように集まってくることから名付けられた。ユースホステルも若者の利用者は激減し、オーナーからはシルバーホステルと言いたいくらい若者の比べると、高齢者の割合が多いそうである。

 国鉄時代、学生が旅行する場合はほとんど「周遊券」を使っていた。夜行列車もまだ多く、夜行列車を利用すれば宿泊費も節約することができた。学割を使うことで、自由気ままに、割安に旅行出来た。現在では「周遊券」はずいぶんと形の違ったものとなり、現在では「青春18切符」のみが昔からの形に近い形で発売されていて、人気もある。航空機の「スカイメイト」も現在ではどのくらいの人が知っているのであろうか?

 若者が自動車にも興味を示さなくなりつつあると言う。家の中にいて、インターネットやゲーム、携帯電話などばかりでは不健全である。旅やアウトドア、ドライブにツーリング、若者はどんどん外に出ていって、いろんな人と話をした方が良いに決まっている。

 「フルムーン」と言われたのがいつの時代だろう?高齢者向けの様々な割引やサービスは充実している。一方で一昔前の「周遊券」のように学割を使った場合 格安の旅行ができた。学生や若者にもっと目を当てて、優遇するサービスがあっても良いはずである。若者が何も興味を示さなければ、現在の活動的なシルバー世代は引退を余儀なくされ、20年もすれば何もしないシラけた人間ばかりになり、きっとつまらない世の中になってしまうであろう。

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