日本では尖閣諸島での中国船が海上保安庁の船に体当たりしたビデオが流出し、管政権が危機に立たされた。

 海外ではウィキリークスによる、外交機密文書が公開され、アメリカの秘密裏の外交活動が暴露されている。国家機密に類するものも多いと聞く。国民の知る権利も大切であるが、外交上の機密や軍事機密がインターネットにいとも簡単に公開されて良いのであろうか?特にアメリカは、派遣国家として外交だけでなく、世界中に軍を展開させている。

 これほど簡単に機密が暴露されてしまえば、諜報活動に当たっている人間、軍事活動に当たっている人間の安全は大丈夫なのであろうか?個人情報についても非常に危ういものである。国家の情報なら問題ないと思っているかもしれないが、個人的な情報やプライバシーを侵害することはないのであろうか?暴露する方は国民の知る権利や、報道の自由などを錦の御旗にしているのであろうが、どうもセンセーショナリズムというか?興味本位ではないか?と疑いたくなる。

 国民の知る権利は大事なことではあるが、国家機密が流出し、情報を収集したり、軍事活動に当たっている人が危険にさらされる場合は誰が責任を取るのであろうか?国家機密だけではなく、今人のプライバシーが流出することはないであろうか?知る権利にこだわるあまり、かえって危険にさらされているのではないだろうか?

 

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