2010年夏に参議院選挙を控えているが、政権交代から半年以上が経過してマニフェスト政治にもほころびが見られている。

 事業仕分けは大々的にテレビでも報道されたが、その結果得られた税金の無駄遣いは1兆円にも満たないほどである。霞ヶ関の埋蔵金も無限にあるわけでもなく、財源がないまま現在の財政政策を続けることは不可能に近い。米軍の基地問題も依然不透明なままで、政権不信の一因となっている。

 鳩山内閣の支持率はどんどん低下し、民主党の支持率も下がり続けている。一方で民主党がドタバタしているにもかかわらず、自民党の支持に結びついていない。自民党は自民党で執行部批判が止まらず、支持率も低迷したままである。その結果、支持政党なしという無党派層がどんどん増えている状態だある。

 気をつけなければならないのは、政権交代しても政治は変わらないという政治不信が広がることである。結局誰が政治をしても結局官僚支配から逃れられず、改革が進まないのであれば、経済的にも益々停滞を深めるであろう。50年後、100年後を見据えた国家はどうあるべきか、この国を導いてくれる政治はいつ現れるのであろうか。

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