大阪で維新の会の旋風が吹き荒れている。維新の会の代表が大阪市も大阪府も当選し、既成の政党は戦々恐々としている。大阪市民や府民は既存政党よりもしがらみのない、維新の会を選択したのであろう。

 自民党から民主党に政権交代したときに、国民は民主党に今の維新の会のような新鮮な政治を期待したに違いない。少なくとも官僚中心の国政の無駄遣いを減らし、コンクリートから人へ、人に優しい政治を国民は期待したはずである。

 時は流れ、民主党は自民党のような政党になってしまった。これでは政権交代の意味がない。むしろ、野党時代に普天間基地の移転や、埋蔵に金をあてにした子供手当や農家の所得保障など、無責任な政策を与党になってもそのまま実施したために、自分で身動きが取れなくなってしまっている。最近はマニフェストという言葉さえ聞かれなくなっている。

 今の首相は増税ばかりに熱心で、消費税を上げるときには国民に信を問うといったマニフェストでさせ無視しようとしている。本当に福祉を重視するための政策であれば、国民はきっと理解するに違いない。国民が心配しているのは、無駄遣いがなくならず、税金を上げても無駄に使われることをである。

 政権交代は民主党が自民党の様な政党になっただけであるのならば、もう一度政界再編が起こってくるであろう。それが大阪から始まるのか?東京から始まるのか?名古屋から始まるのか?

 

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