千年に一度という巨大地震が東日本を襲ってから、3週間以上経過した。地震の後の津波だけでなく、福島県では原発の事故まで起こり、その上計画停電まであり、日本は経験したことのない災害に苦しんでいる。

 一方、政治の世界を見れば、このような危機に対しても原発の事故の対処を見れば明らかなように、いろんな事が後手後手に回っているのではないだろうか?一番違和感があるのが、福島第一原発が電源が失われたことによる、炉心の冷却が十分に行われていないとの一報が入った時に、オバマ大統領はすぐに支援を表明し、米軍は炉心冷却剤の提供を申し出たにもかかわらず、日本政府はその申し出を断ったのである。なぜ米軍の援助を断ったのか、現在でも理解出来ない。

 それどころか、非常事態を理由に大連立しようと言う目論見まであるというから驚きである。確かに非常時は強いリーダーシップが必要である。逆に言えば、このような非常時に国民を正しく導いてくれる首相であれば、大連立など全く必要でなく、連立などしなくても国民の支持はぐんぐん上がっていくに違いない。非常事態を理由に大連立を画策するのは、本来消えゆく政権を、どさくさで延命させることに他ならない。

 今日本に必要なのは、大連立でも政局の安定でもない。正しく日本を導いていく強いリーダーシップである。外国や民間からでも英知を結集し、きちんと日本を復興へと導いてくれるリーダーシップである。国民はきちんと見ている。大連立など必要ない。きちんと国民にわかりやすく日本を導いて行ってくれる人の支持率はぐんぐん上がっていくに違いない。もし、この非常事態にその役割を果たせない人間は自分から政権を去るべきであろう。

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