野田新政権が発足した。松下成形塾出身の発の宰相である。当初は民主党代表選に出馬しても、人気が今ひとつで苦戦が伝えられたが、決選投票の末、日本の首相の座を手にすることができた。

 支持率も高率を保っているが、これも民主党の鳩山、管両首相も発足当時はとても高い支持率を誇っていた。党内融和を図り、野党とも話し合いながら国会運営を図るという姿勢は評価出来る。安倍首相以来、これで5人が1年程度で首相の座から降りた。

 野田首相は増税論者らしい。復興税も消費税も導入に前向きである。増税は避けて通れないのであろう。しかし、増税する前になすべきことが沢山あるはずである。行政の無駄遣いはまだまだ減っていない。復興のための資金が必要であれば、不要不急の道路や建物の予算を東北の復興に舞わずべきである。国家の借金である国債については、千兆円近い借金があるようである。それでは、国家の資産はどれだけであろうか?国有林。国有地、株式、対外資産も相当あるはずである。これらは何兆円あるのだろうか?加えて、埋蔵金もまだまだあるのかもしれない?

 管元総理も、増税論者であった。国民も消費税に賛成の者が50%を超えていた。自民党も消費税10%を提示して参議院選を戦った。にもかかわらず、管首相は参議院選挙で過半数を獲得することができずに、ねじれ国会となった。国民は増税が必要なのは分かっている。北欧のように支払った税金が自分たちに回ってくるのであれば、誰も増税に反対しないであろう!税金の使い方を工夫する前に、国民から税金を取ることばかり考えている。野田首相も単なる増税だけを掲げるのであれば、また国民の信頼を得られなくなるであろう!

 

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