ユーロ安が止まらない。アメリカの雇用統計もあまり良くなかったので、円高が進んでいる。これだけ財政状況が悪いにもかかわらず、円高が進んでいる。円高が続くと、デフレ圧力が益々強くなる

 ソニーやパナソニックなどの家電メーカが苦しんでいる。数年前日立が、8000億円という赤字を出し、史上最大の赤字に苦しんでいたが、パナソニックの赤字はそれを上回っている。一方家電ばかりでなく、インフラやネットワーク事業の分野の割合を増やしたのが功を奏したのか、タイの洪水や震災の影響もあったであろうが、日立や東芝は黒字を確保している。日立は2期連続の最高益を更新している。

 家電事業が赤字に陥っているのは円高の影響が大きいのではないだろうか?本当に円高対策は不可能なのであろうか?米国が行っているような緩和政策は日本では、不可能なのであろうか?デフレの中で国会では増税の議論ばかりなされている。

 赤字で苦しんでいる企業は最先端の技術を持っている企業である。韓国の企業は大規模な投資で日本を追い上げているが、決して日本の技術を凌駕しているわけでもない。韓国との差で大きいのは為替レートの差である。消費税を上げることは確かに重要なことであるが、消費税造成がデフレに苦しむ日本をさらに苦しめることにはならないのであろうか?消費税よりも前に、政府日銀の取れる対策はまだまだある。

 

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