3党合意で消費税増税法案が可決された。近い将来衆議院を解散するとの約束と共に、消費税法案が可決されたようである。消費税法案が可決されると、今度は手のひらを返したかのように、近い将来とは来年までとかいう変な理屈がまかり通り、自民党は野田首相の問責決議案に賛成してしまう。

 一体政治は何をしているのか?消費税を上げさえすれば、あとは何でも良いのであろうか?東日本大震災の復興も遅々として進んでいない。民主党は前回の選挙のときに掲げたマニフェストを次々と反古にした。農業の所得保障や高速道路の無料化、八ツ場ダムの建設凍結など、中止したマニフェストは枚挙にいとまがない。一方で、マニフェストには書かれていない消費税増税法案を選挙も無く強引に可決したことは記憶に新しい。

 消費税が正しいと思うのであれば、直ちに国民に信を問うのが常識であろう!国民の信を問うことのできない法案を可決して、可決したとたんもう解散は全て先送り?と言う態度はいかがなモノか?

 消費税を上げることよりも先にするべきことは沢山あるはずである。福祉国家である北欧は、税金を上げても国民は反発しない。その税金が自分の福祉になって戻ってくるからである。福祉国家の歴史は、税金を上げて、上げた税金で福祉を充実させる、そして解散して国民の信任を得る。そのくり返しで、今の福祉国家が出来上がっている。

 本当に消費税が正しいと思うのであれば、直ちに衆議院を解散し国民の信を問うのが憲政の常道である。

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