一時は円相場も100円の大台をあっさり超え、株価もリーマンショック以前の水準に戻してきていた。ここに来て、円安株高の図式が変わり、相場が揺れていいる。

 きっかけは、アメリカのFRBがずっと続けてきた金融緩和を終了する出口戦略をほのめかしたことに始まり、安倍首相の成長戦略、いわゆる第3の矢に具体的な長期戦略がなく、ただ漠然と150万円の所得の増加など、具体策に描ける者ばかりだったため、失望売りに繋がったためである。

 円相場も最安値から比べると20%程値下がりしたし、株価に到っては50%以上上昇してきた。少々株価が下がったとしても、過熱感からの調整とも取れなくもない。

 そもそもアベノミックスで実際にやってきたことは、日銀の大胆な金融緩和を行っただけである。株価も円安も期待先行で相場が賑わっていただけである。株価もかなり暴落したにせよ、昨年に比べればかなり高水準である。大切なことは株価を上げることではない。実体経済が良くなれば、株価も上がっていくであろう。日本が経済力を取り戻せば、円高も進むかもしれない。

 アベノミックスかアベノリスクかどちらになるか?国土強靱化計画など、無駄に税金を使うようでは、リスクばかりが大きくなるに違いない!

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