憲法記念日も終わり、憲法改正が論議されることが多くなってきた。アベノミックスで経済は調子がよいようであるが、憲法改正もまず96条を改正しようと言う。なぜ、今96条なのであろうか?

 アメリカでも憲法改正は日本の手順より遙かに厳しい。それでもアメリカ憲法は何度か修正されている。なぜ96条を先に改正しなくてはならないのか?何か政権にとって憲法が都合が悪くなったときに、簡単に変えることが出来るようにするために、憲法改正をしやすくするためではないのであろうか?

 安倍政権にとって、憲法改正は9条を改正し、集団的自衛権や、海外での武器使用な自衛隊を事実上国軍にしたいとの思惑があるのではないだろうか?  9条の意見も、解釈改憲を続けるよりも、より現実的な憲法にした方が良いという意見もあるし、時代に合わなくなってきたという意見もある。震災の時も、自衛隊は真っ先に救助活動に当たり、一定の評価も得ている。

 もし、9条を変えたいのであれば、堂々とその主張を展開し憲法を改正すればよいのではないか?96条をまず改正し、憲法を変更しやすい環境を作ってしまえば、特に過半数で憲法が変えられるようになると、その時代の政権が好き勝手に都合の良いように憲法を変えることが出来るのではないか?もし、憲法を変える必要があるのなら、現行の制度でも十分に変えることは可能なはずである。国民にわかりやすく説明し、憲法改正が必要であると国民が納得するなら、きっと憲法改正もできるはずである。アメリカは憲法改正は日本よりも厳しいが、憲法は修正されている。アメリカでできることは日本でもできるはずである。

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