7年後東京オリンピックの開催が決定した。前回は落選した大きな理由が、賛成していない国民があまりにも多いことだった。前回と大きく変わったのは、なんと言っても2011年3月11日の震災であろう。震災後、国民は絆を求め、日本の国民がひとつになれるような大きなイベントを期待したのであろう。前回は賛否両論であったが、今年は反対派の報道がほとんどされなかったのが、象徴的である。

 1964年のオリンピックは、終戦後わずか19年という短さで奇跡の復興を遂げ、新幹線が開通し、首都高も、東名高速も開通した。いろいろなものが東京オリンピックに合わせて建設され、日本は空前のオリンピック景気わき、その後の空前の経済成長へと繋がっていった。

 前回の東京オリンピックが開催される6年前、東京タワーが建設された。昨年、東京タワーの代わりとなる東京スカイツリーが建設された。東京スカイツリーが建設されて8年後に東京オリンピックが開催されるのは、単なる偶然であるが、もう一度日本がきらめきと、地震を取り戻す機会になれば良いと思う国民は多いであろう。

 高度経済成長を期待するのは無理であるが、20年に及ぶデフレから脱却し、オリンピックを契機に、もう一度日本が立ち上がる契機になって欲しいものである。

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