ソチオリンピックが盛会のうちに終了した。日本選手も活躍し、世界が感動に沸いた大会であった。ソチオリンピックが終了してまもなく、ソチのすぐそばのクリミア半島で、紛争が起きようとしている。

 世界は一触即発というような緊張感は無いものの、大国ロシアが西側が強気に出ないのを見て、強引な対応をしているとも見える。日本政府は、安倍首相がプーチン大統領と個人的な親交が深く、アメリカのオバマ大統領とは靖国問題もあり、関係がギクシャクしている中で起こった紛争事件。日本政府は、プーチン大統領ととても親交が深かったので、対応も今ひとつ不明瞭である。

 通常であれば、日本とアメリカは同盟国であるので、日本はいち早くアメリカの立場を支持し、アメリカよりの対応を取るのが通常であった。今回はアメリカを支持しつつも、ロシアよりの姿勢も感じられる。

 靖国神社参拝以降、アメリカ政府が失望との見解を表明し、日米関係はギクシャクしてきた。中国、韓国と関係改善がなされたわけではない。尖閣諸島の問題を解決するためにもアメリカの協力は欠かせない。ここに来て、日本の集団的自衛権の解釈拡大の議論も、アメリカは支持していないようにも感じられる。クリミア問題のみならず、世界中に難しい問題がある。安倍政権の外交政策が試されるときである。

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