2016年がスタートした。新しい年は波乱の幕開けである。まず、経済は順調にスタートしたかに見えたが、中国の市場でサーキットブレーカーが発動され、株式市場がストップ安になる騒ぎから始まった。朝鮮半島情勢では、北朝鮮が水爆の実験をしたことを公表している。南シナ海では中国が飛行場の建設を着々と進め、サウジアラビアとイランとの対立も世間を騒がしている。

 政治的な情勢は緊張は高まるばかりであるが、中国の株安が日本にはかなり影響しているが、原油はリーマンショック以降最安値になっている。原油安を背景に、日本経済も割合順調である。今後中国の経済は去らなく混乱が予想されるが、中国経済の影響を受けないような構造転換が急がれている。

 今年はオリンピックイヤーで、アメリカ大統領選挙も行われる年である。オリンピックと言えばサッカーワールドカップに引き続き、ブラジルで開催されることになるが、そのブラジルも原油をはじめとした資源安の影響で、オリンピックが開催される前から経済的な状況はあまり良くない。2年後には韓国の平昌で冬季オリンピックが開催される予定になっているが、こちらも経済的な理由から準備の遅れというより、開催自体を危ぶむ声も聞かれてくる。

 日本に目を移すと、通常国会は1月としては最も早い4日に招集され、夏の参議院選挙に向けて、国会での駆け引きが始まっている。7月には衆参同日選挙の噂も絶えない。アメリカだけでなく、日本も選挙の年になるかもしれない。

 2016年は始まったばかりであるが、数日のうちに大きな出来事ばかりが起きて、波乱の1年を予想させる。波乱といっても良いものもある、安心して暮らせるよりよい1年になって欲しいものである。

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